アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2020 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

ジョージ.ワシントン

1789年4月30日は、歴史上忘れてはならない日です。米国初代大統領、ジョージ.ワシントンは、1789年のこの日、ニューヨーク市のウォール街にあるアメリカ合衆国フェデラル.ホール〔議会での旧議事堂〕で、歴史上最初の大統領就任演説を行いました。1789年と言えば、フランス革命や人権宣言の採択など、世界史の中でも重要な年です。日本史では50年在位した第十一代将軍、徳川家斉の時代で、年号が天明から寛政に変わった年です。

さて、ワシントンの演説で、国民の安全、英国との外交関係、独立戦争後の不安定な経済状況、新天地のインディアンとの友好関係に深い憂いを抱いていたワシントンは、英国が1689年に制定したThe Bill of Rights 〔権利章典〕と共にアメリカ合衆国の憲法改正を議会に要求しました。米国憲法改正第一条から第十条を総じて権利章典と呼んでいることはご承知のとおりです。中でも、言論、報道、集会、宗教の自由を謳った憲法改正第一条は、米国精髄の法であると言えましょう。米国の重大な礎を築く発端となったこの就任演説から223年目を迎えた今日、米国権利章典の精神は失われたと悲観する声もあるようです。

ジョージ.ワシントンは、独立戦争を率いた優秀な軍人でしたが、自分は庶民的な農民だと信じていたようです。しかし、論理的で組織的な農業と肥料方法に関しては、米国の先駆者であり、除々に土地所有拡大に成功しています。今日のバージニア州、マウント.バーノンの邸宅には、約3,200ヘクタールの壮大な土地と荘園が広がり、更に雄大なポトマック川を見渡す風景は絶妙そのものです。また、さほど、読書人でもなかったワシントンの、「書物から得た知識は、更に知識を積み重ねるための土台である」と述べた言葉は有名です。1799年12月14日に死去したワシントンの人生は、「最初に戦争にあり、最初に平和にあり、そして最初に、彼の国民の心の中にあり、彼に勝る者はいなかった」と、当時の側近のワシントンに対する評価が残されています。悲しいかな、「国民の心の中にあり」と言えるような指導者は、現在はほぼ存在しません。

ジョージ.ワシントンの邸宅

2007年6月22日筆者撮影

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。