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「オバマは歴史上かってない無謀な出費家の大統領」と未だに批判する人達がいる。大統領は先日、「自分は莫大な赤字を背負う政権を引き継いだ」と述べているが、出費の数値に関しては、オバマ氏が大統領就任後の出費がブッシュ政権下で残った出費の記録に加算されているため、その数値に混同し、オバマ氏が、歴史上これまでもっとも出費の多い大統領だと勘違しているのではないかと思われる。財務情報を提供する大手のダウ・ジョンズが所有する『マーケット・ウオッチ』の調査によると、過去の前大統領4人に比較すると、オバマ氏の出費率が一番低いと説明している。

Government spending under Obama, including his signature stimulus bill, is rising at a 1.4% annualized pace slower than at any time in nearly 60 years.

この表は、『マーケット・ウオッチ』が米国行政管理予算局(OMB)と議会予算局(CBO)のデーターを基に調査したもので、レーガン時代から現在のオバマ政権の年間ごとの出費の増大率を示したものである。1982年から85年までのレーガン政権の年間の出費率は8.7%、86年から89年までの年間の出費率は4.9%。ブッシュ氏の父親の時代の90年から93年には5.4%で、レーガンの2期目より若干増大。クリントン政権期間の94年から97年は年間3.2%、98年から2001年までは、3.9%である。しかし、ブッシュ政権時代の2002年から05年までは年間7.3%、2006年から2009年〔2009年度はブッシュ氏の予算〕までの出費は8.1%まで激増している。

『マーケット・ウオッチ』によると、ブッシュ政権下での出費は2009年の会計年度で3.52兆まで達している。しかし、オバマ政権の2010年度会計予算で、1.8%、3.46兆ドルまで減少させたが、2011年と2012年の会計予算年度ではブッシュ政権の3.52兆ドルを超過している。2013年度は1.3%減少させて、3.58兆ドルまでに留まっているため、オバマ政権の2010年から13年までの出費は、オバマ氏の刺激対策費7870億ドルを含めても、わずか年間約1.4%の増加率であると説明し、一般的な誤認識を訂正している。

誤解の理由は、(1)いずれの大統領も就任1年目は、前年の大統領の政権下で承認された予算案でスタートする。つまり、2009年度の予算会計はジョージ・Wブッシュ政権下で認可されたものである。(2)オバマ氏は、初年度は実際、出費を抑えようとしている。(3)7、890億ドルの銀行救済、フードスタンプ、メディケアの出費は、オバマ氏が就任する以前になされたことを、民主党でさえ知らない議員がいるためであると結論している。

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