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15日の『ロスアンゼルス・タイムス』紙に紹介された法学者、ブルース・アッカマン教授の報告によると、テキサス州の有権者ID法は、1964年に制定された米国憲法改正第二十四条に反すると主張していたことが判明した。同州が規定した、写真付きID法は差別的な投票税(Poll Tax)であり、貧困者の投票を妨害するものであるとして、米国司法長官エリック・ホルダー氏が指摘したのはまさにこのことである。アッカマン教授は、司法省が投票権法(Voting Rights Act)の特別条項に基いて、歴史的差別から影響を受けやすい少数派グループを守るため、テキサス州の有権者ID法を一時的にブロックしたことは正しいと述べている。これは、テキサス州と同様の有権者ID法を施行する州にも波紋することは確実である。

テキサス州は、適切な政府発行の写真IDを所持しない有権者は、運転免許証を取得する事務所に足を運び、指紋および適切な書類を提出しなければならない。もし、要求された書類がない場合、誕生証明書取得に22ドル支払うことを規定している。米国司法省は、これが改正法第二十四条に反する投票税だとし、弱者に経済的負担を強いていると反発している。テキサス州は、「まさしく憲法が禁止している支払不可能な有権者の投票権を否定している」だけでなく、面倒な証明手続きを有権者に強制できないとして、最高裁が1964年の憲法第二十四条改正後すでにこのような問題を取り上げたことを明白にした。バージニア州は当時、公式な証明書を登録していない住民に1.50ドルの投票税支払を要求していたが、当時アメリカ合衆国最高裁判所長官アール・ウォーレン判事は、このような投票の必須条件を憲法違反と判定した。

テキサス州の推定によると、有効なIDを所持せず投票登録した住民は167,000人、一方、連邦政府は100万人以上を推定している。米国司法省は、少数派が不相応に影響を受けることを懸念していて、過去2年間でテキサス州と同じような有権者ID法を制定した州は憲法に基き、根本的な問題に直面していることを示唆している。この有権者ID法に反対する人達は、何よりも民主主義が脅かされることを懸念している。テキサス州の有権者ID法が一時的に閉鎖されたことで、時間も限られた大統領選挙を目前に、その波乱が予想される。

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