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世界各地で異常気象が発生しているが、米国も例外なく多くの州で旱魃の影響を受けている。20日の『ロイター』によると、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、今年1月から6月までの半年間は米国で記録的な暑さが続き、29州が影響を受けたと述べている。世界的にも6月は四番目に暑かった月だとされている。NOAAは、米国中西部の地面の気温が最大記録を示し、海洋の気温は歴史上10番目に高く、また、北半球の気温は先月が2番目に高かったことを報告している。

特に、アイオワ、イリノイ、インディアナ、ウィスコンシン、オハイヨ、カンザス、ミシガン、ミネソタ、ミズリー、ネブラスカ、ノース・ダコタ、サウス・ダコタの中西部地方で長引く旱魃の影響を受け、食品、特に農産物の値段が高騰している。記録的な高温が続いているため、全米の50%の地域でも、マイルドな旱魃が続いている。旱魃の被害に遭遇している上記の州は、1956年以来最悪の状態で短期的に緩和する気配はなく、食品値段の高騰は長期的になる恐れがあるという。

米国はコーン、大豆、小麦の最大の輸出国であるため、農家と消費者にとってはかなりの痛手であるばかりではなく、世界の食生活に与える影響も大きい。穀物の輸出はキャンセルが相次ぎ、世界各地の食糧不足の国で、食品を求める動きが活発化する原因になり、世界の食生活に与える影響は多大である。世界的な食品値段の高騰はすでに数年前から続いているため、ビジネスの買い手は降雨と値段低下を待っている状態だという。しかし、その望みは薄いようだ。コーンの生産は特に問題であり「どの程度収穫率が低下し、どの程度値段が高騰しているのか」その疑問さえ、生産する地帯で解明していない状態であるという。アイオワ州では、土壌の湿度はほとんどなく、作物の収穫はほぼ壊滅状態であるという。

アイオワ州とイリノイ州は米国の国民が食べるコーンと大豆の3分の1を生産している。農作物が高騰すると連鎖的にパンや米の値段も上がる。穀類の値段の高騰は2008年に過去20年間で最大に達したが、現在でも値段はさほど変わらない。『ロイター』は、最近の穀物の高騰で今後最悪の影響を受け、値段が高騰する可能性がある食品は、乳製品、豚肉、鶏肉、牛肉などであるとし、現時点で消費者が気付かない食品のインフレーションはすぐに到来すると予告している。米国は飢餓を防止するため、世界の貧困国に、食品を補給している。食品のインフレーションが国内外の貧困者に与える影響は底知らない。

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