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昨日午前中10時半前後、ウィスコンシン州、ミルウオーキーの郊外、オーク・クリークのシク教徒寺院で銃乱射事件が発生した。犯人はウェイド・マイケル・ペイジという、40歳前後の白人男性である。『CNN』ニュースが今朝伝えた地元の連邦警察当局の記者会見によると、この事件で犯人を含め7名が死亡し、他3名が重症。犯人は、ネオナチの白人至上グループに属していて1992年から98年まで米軍で心理作戦部隊に所属する軍人だったが、なんらかの非行で解雇されたことがある人物と判明。地元警察官が電話の連絡で現場に駆けつけた際、8回から9回の射撃に遭遇し、犯人は寺院の駐車場で警察官に撃たれて死亡し、警察官3名は重症を負っている状態である。

詳しい動機については、現在のところ発表されていないが、捜査中のFBIは「国内テロの類」と表現している。また、宗教や人種偏見によるヘイト・クライム(憎悪犯罪)の可能性もあるようだ。本日の『USA Today』の最新の報告によると、犯人は、「エンド・アパシイと呼ぶネオナチの白人至上グループのリーダーである」ことや、熱心な白人至上主義者で、全国の白人至上運動に参加していたことが、憎悪犯罪を研究している公民権の非営利団体である南部貧困法律センター(SPLC)のHPに記載されている。

インド北西部のパンジャーブを発祥地とするシク教徒は19世紀頃米国に移住していて、特に西海岸や東部に多く、全米で約25万人の信徒が住んでいると言われる。一方、ネオナチはヨーロッパ、中東、ラテン・アメリカの複数の国にも存在し、ナチズムの再現を目的とした社会、政治的運動である。1860年代に、アメリカ合衆国から離脱した南部同盟の思想を心棒するグループでもある。

現在、米国にはマイノリティとして存在し、人目につかないアンダーグラウンドで密かに人員や資金を集める活動を行っていると言われている。また、白人至上主義を根底に、反ユダヤ主義、人種差別・人種偏見、反異宗教的で、黒人、同姓愛者、インディアン・アメリカン、中東系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人をいじめることで知られている。米国は、憲法改正法第一条で言論、集会の自由を保証しているため、今回のような暴力や殺人行為がない限り、このような組織は通常放置されている状態である。

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