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8日、ロムニー氏は、バージニア軍事研究所で外交政策の演説を行った。スピーチの要点は、アフガニスタン、イラン、エジプト、シリア、リビアなどにおける中東戦略に関する自身の外交政策の立場を明らかにしたものである。

また、アメリカの世界における役割と強い軍事力を強調したものであり、一部は、3日の経済政策に関する大統領とのディベートで「軍事費削減は支持しない」と表明した事にも関連性があった。米国は他国の友人を支持しているが、防衛費が削減された場合、言葉ではなく行動で支持できないと語り、米国の軍事力の重要性を強調した。また、アラブの春と呼ばれ、チュニジア、エジプト、リビアなどで独裁者を打倒した人気反乱による中東の激変に関して、警戒心を抱いている米政府の関与について、この重要な問題では「大統領は失敗している」と指摘した。

第二次世界大戦で、米国の偉大な軍事リーダーであったジョージ・マーシャルの言葉として知られる「戦争に勝つことができる唯一の方法はそれを防ぐことである」を引用し、マーシャルは、いつも敗北、落胆、そして幻滅に対して勝ち誇って戦ったと賞賛し、米国の友人は、アメリカが再び、米国の役割を果たすことを望んでいると述べた。また、先月11日にリビアのベンガジで、米国領事館が攻撃され、アメリカ人が殺害された事件は、2001年の9月11日に起きた同時多発テロと同じような脅威であると述べた。更に、大統領は、より安全で自由、そして豊かな中東同盟を希望していることは理解している、その希望は共有できるが、「希望は戦略ではない」と述べた。

ロムニー氏は、2014年までにアフガン治安部隊が万全に移行できるよう努力する方針を語ったが、2014年までに米軍を撤退させるとは断言しなかった。撤退に関しては、グラントの条件を評価し、米国軍司令官の最適なアドバイスを参考にすると語った。イランに関しては、米国とその同盟国がイラン核兵器能力の獲得を防ぐため、イランの指導者を配置するとし、イランに新たな制裁を課すことも躊躇しないと述べた。エジプトにおいては、米国の経済援助の条件を明白にし、エジプト国民を代表する新政府を促し、民主的な制度を構築し、イスラエルとの平和条約を維持すると主張。また、米国の同盟国は彼等の援助に対しても米国と同様の規定を定めるよう、米国は説得しなくてはならないとする米国の責任と影響力を強調した。シリアでの内戦に関しては、イランがアサドに武器を輸送しているため、米国は傍観者であってはならないとし、多くのシリア人をサポートするため、国際的なパートナーに劣らないよう精力的に取り組んでいく方針を語った。リビアへの立場は、リビア国民の努力を支援し、ベンガジ領事館を襲撃しアメリカ人を殺害したテロリストを積極的に追及すると述べた。

一般の米国人はあまり外交政策に関心を持たないと言われるが、ロムニー氏のスピーチの主旨は、オバマ氏との外交政策の違いを明確にすること、外交政策の面においてもオバマ氏より強いリーダーであることをアピールし、投票を優勢に持っていくことが狙いである。批評家の共通した意見は、ロムニー氏がオバマ氏の政策を批判する場合、自身の政策と比較し、首尾一貫した決定的および具体的な展開に欠けるということである。特に、軍事費をどのように捻出し効率的に活用するかを具体的に有権者に納得させる必要がある。

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