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明日の夜は、ケンタッキー州のダンビィルで副大統領のジョー・バイデン氏と共和党副大統領候補のポール・ライアン氏のディベートが開催される。先週、記者にディベートの準備について聞かれたバイデン氏は、「主にライアンの政策について勉強している」と答えた。明日の90分間の論争は国内及び外交政策であるが、メディアは一般的に、初日のディベートでオバマ氏の作戦が上品すぎて失敗に終わった為、バイデン氏は、ライアン氏に容赦しない構えを見せるのではないかと推測している。

10日の『AP通信』によると、ライアン氏が提起した政策の疑問点を次から次ぎに追及することが予測されていて、14年間の下院議員のベテランで予算委員長であるライアン氏に対して「強硬手段」に出ることも「パンチを食らわすことも躊躇しない」はずである。双方の選挙キャンペーン・チームは、バイデン氏が巻き返しを図るため、オバマ氏よりはるかに攻撃的に出る可能性があると推測。ライアン氏の弱みは、外交政策の専門知識と経験不足であるが、彼の把握力と予算の具体性、また思考力を褒めている民主党議員もいるようだ。バイデン氏は、ロムニー氏の税制案とメディケア政策、出費に関する予算案などについて、ライアン氏に追求することが予測されていて、ライアン氏とロムニー氏の政策の接点をつかむための論争を展開する可能性が高い。ライアン氏が予算と税制に関するロムニー・ライアン政策案を具体的に説明し明白にするか否か、又は、先週のディベートでロムニー氏が重要なポイントを隠したような論争になるかどうか、彼の対応も注目のポイントになる。

4日のディベートで、ロムニー氏は極右のイメージから衣を脱いで、穏健派のイメージを与えた。彼は、一律20%課税を唱えているが、税政策センターは、その減税は10年間で約5兆ドルの歳入損失になる計算を明らかにしている。しかし、本人はその5兆ドル減税を否定している。また、中流家庭の減税を唱えながら、年間250,000ドルの所得者を中流家庭の基準に置いている。更に、メディケアの段階的スクラップを提唱しながら、メディケアは保持すると述べたり、抽象的な表現で社会保障の民営化を掲げていながら、その事実を否定するなど一貫性がない。バイデン氏は、そのような曖昧さをロムニー氏のパートナーに追及する機会を与えられていると思う。

また、ディベートでは守備に徹するより攻撃的な戦略が一般のアメリカ人にはアピールすることが実証済みである。そのような側面からバイデン氏の戦略が予測できるのは当然と言える。民主党は、バイデン氏が有権者に信憑性を感じさせると言っていると『AP通信』は報告。中流家庭に関する政策になるとバイデン氏の右にでる者はいないとし、上院に30年以上も席を維持した外交政策のベテランであり、オバマ氏に絶対的な信頼をおかれているバイデン氏への期待は大きい。一方共和党は、原稿に頼らないバイデン氏は「失言癖がある」が、「ライアンの手ごわい相手になる」と言っている。明日の副大統領間のディベートと16日に予定されている2回目のオバマ・ロムニー両氏のディベートは決定的な鍵になる可能性がある。

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