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暴風雨ハリーケン・サンディによる被害で少なくとも46名、そのうち23名がニューヨーク、6名がニュージャージー、5名がペンシルベニア、4名がコネチカット、他多くの州で少なくともそれぞれ2名が死亡した。カリブ海では68名が死亡したことが報告されている。

現在、ビジネスを含む約660万世帯が停電状態で、そのうち2/3はニューヨークとニュージャージーである。更に、18,000の飛行便はキャンセルされているようだ。地下鉄は4~5日間は運行できない様子であるが、ニューヨーク市長、ブルンバーグ氏は、土曜日には無料バスが回復する可能性があると話している。ニュージャージーの知事、クリス・クリスティは、マンハッタンからニュージャージーまでの電車が運行開始するまでには10日かかると話している。サンディの被害総額は、500億ドルが推定されていて、2005年のハリケーン・カトリーナの1060億ドル、1992年のアンドリュー460億ドルの記録に比較し、1990年以降、2番目に大きなダメージとなっている。

投票日まで6日間が残されたオバマ大統領とロムニー氏の行動には、その現役と候補者の違いが鮮明になっている。オバマ大統領は、昨日午後、赤十字本部を訪問し、職員を激励した。また本日は、ニュージャージーに入り被害者を訪問したり、またクリスティ氏と共に救済活動にあたっているようだ。クリスティ氏は、政敵として、オバマ氏を批判してきたが、今回の災害でキャンぺーンをキャンセルして援助に駆けつけたオバマ氏に対する態度を変えた。NBCニュースによると、クリスティ氏は「連邦政府の対応はすごい、大統領の行動は突出していて、連邦緊急事態管理庁〔The Federal Emergency Management Agency (FEMA) 〕の役人たちもそうだ。」と語った。

一方、ロムニー氏は選挙キャンペーンを兼ねて、赤十字を援助するため、フロリダで、飲料水、食品、その他の物資を集める運動を展開したが、赤十字側は、「残念ながら、赤十字は実務的制約を受けたり、個人から寄付や物資の採集を受けてはいません。集められた食品、古着、靴などは分類し、洗い、再度パッキングして輸送しなくてはならず、貴重な資金、時間、労働の妨げになります」と述べている。赤十字は、被災地に輸送する資源は充分にあり、そのノウハウは熟知している。今、一番必要なものは現金であり、相談のない物資援助はむしろ迷惑であることを表明している。しかし、ニューヨークで飲料水や食物を求めている被害者に直接配給されば役立つはずである。

ABCニュースによると、ロムニー氏は、昨年以降、FEMAに関する質問には答えておらず、ひどい災害を受けているニュージャージーなどを訪問するかどうかとの質問も「無視した」と報じている。彼のスポークスマンによると、ロムニー氏はFEMAに関して、「緊急対策は連邦政府レベルより州政府で責任を持つべきだと思っている」と語った。しかし、想像に絶する災害に直面し、全国ネットのテレビで、オバマ氏のハリケーン・サンディに対する対応ぶりを賞賛し、FEMAの重要性を認識した共和党の知事クリス・クリスティ氏の反応ぶりが注目を集めている。

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