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投票日が差し迫った今日、雇用統計、ハリケーンでの迅速な対処による評価、大物の支持表明、既投票状況、最も正確な選任者獲得予測の分析など、様々な要因により、オバマ氏再選の可能性が浮き彫りになっている。

本日発表された雇用統計は、大半のメディアが選挙前のオバマ大統領にとって良いニュースだと伝えている。先月発表された9月の失業7.8%から、本日発表された10月の失業率は7.9%で0.1%上昇したが、実際は171,000の雇用が創出された。『USA Today』によると、この数値は経済学者の推定121,000を超過している。仕事が予想以上に追加されたことは良いニュースだという。『CBSニュース』によると、経済学者は労働市場が向上していると言う。健全な雇用市場の重要な鍵となる成人の採用数は58.8%まで上昇し、2009年8月以来の高水準であるらしい。フルタイムの仕事を求めながらも仕事がないため、仕方なくパートタイムに就く人数も減少した。もっと条件の良い仕事を探す人口が増えた事は、労働市場の向上を示唆している。

『ワシントン・ポスト』紙は、オバマ氏にとって良いニュースが続いているため、幸運であると伝えている。ワシンントン・ポストとABCニュースによる合同の世論調査によると、79%が大統領のハリケーン・サンディ対処に高い評価を与えたとし、ニュージャージの知事クリス・クリスティが全国ニュースでオバマ氏を賞賛したことが反映していると述べている。このような状況は未決定者にも影響を与えている。オバマ支持を表明したニューヨーク市長ブルンバーグ氏もその一人である。

ポスト紙によると、ブルンバーグ氏は、米国で相次ぐ近年の災害は気候変動が要因であると信じている一人であるようだが、気候変動に対抗するため適切な計画を掲げている候補者はオバマ氏であることを、ニューヨークが被害に直面した今回、改めて誰を支持すべきか決断させる機会になったようだ。ブルンバーグ氏は2008年にオバマ氏を支持していなかったため、今回の支持表明はほどんどのメディアが予期しなかったことである。気候変動の問題の他にも、教育、健康、ゲイ問題など、自分が投票ブースに立ち、全く政策の異なる二人の候補者を選ぶとき、どのような世界と価値観を二人の娘に残したいのかを考えると述べた。ブルンバーグ氏のオバマ支持表明のインパクトは意外に大きい。共和党の戦略家マスュー・ダウド氏は、選挙の流れがオバマ好転に変わってきていると述べている。

現在、ハリケーン・サンディの投票日に及ぼす影響が懸念されている。しかし、オバマ氏の当選を予測している有権者の率は、ロムニー氏より20ポイントリードしていることに加えて、早期投票率もオバマ氏がリードしている。オバマ氏の選挙キャンペーンは支持者に早期の投票を促していたが、11月2日の『ロイター』は、今年はこの早期投票が大きな役目を果たすと述べている。同紙の報告によると、全国調査の結果、調査対象者の27%は既に投票を済ませていて、オバマ氏に投票した有権者は51%、ロムニー氏に投票した率は44%である。これは統計的に著しい票差である。コロラドでは60%がすでに投票し、オバマ氏に投票した率は51%、ロムニー氏は43%である。フロリダでは38%の有権者が既に投票し、オバマ氏が52%で45%のロムニー氏をリード。オハイヨ州では、約33%が投票を済ませ、オバマ氏に投票した率は59%で35%のロムニー氏をリードしている。しかし、ハリケーンの影響を受けた、バージニア州では、早期投票した率はわずか10%で、そのうち51%がオバマ氏、45%がロムニー氏となっている。

また、当選者予測基準の最も重要な要素は、各メディアの専門家による選任者獲得数の分析であるが、ニューヨーク・タイムスに掲載されている、ネイト・シルバー氏の数学的分析は最も正確であることで知られている。シルバー氏は2008年の大統領選挙を予測した分析を出版し、ファイブ・サーティ・エイトと題するブログを解説した。2008年の予測は、50州中インディアナ州以外の49州の選任者数と35名の上院議員の当選者を正確に予測したことで、その後注目されるようになった。2009年には、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。2010年にはシルバー氏のファイブ・サーティ・エイトのブログはニューヨーク・タイムスの出版ライセンスを受理している。

シルバー氏は、出演する番組で「どちらが当選するか」と聞かれる場合もあるが、選任者獲得予測数によるとオバマ氏に可能性があると答えている。シルバー氏の予測によると、11月2日現在、オバマ氏の選任者獲得予測数は303.4、一方ロムニー氏は234.6となっている。また、当選のチャンスはオバマ氏が80.9%、ロムニー氏は19.1%である。ロムニー支持者を除いて、世論調査会社、有権者の予測、メディアの報道風潮など、総体的に「接戦ながらもオバマ氏が勝利するだろう」との見方が強くなっている。

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