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投票日が明日に迫ったオバマ、ロムニー両氏はハード・スケジュールで最後のキャンペーンに全力投球し、オハイヨ州および他のボトル・グランドをフル回転しているようだ。

ロムニー氏はフロリダ、バージニア、オハイヨ、ニューハンプシャーで一連のスピーチを行なっている。一方、オバマ氏は、ウイスコンシン、オハイヨ、アイオワ州などで、ロムニー氏との一線を画す意図を示す戦いを展開した。副大統領のバイデンと共和党副大統領候補のポール・ライアン両氏も最終のキャンペーンに奔走している。ロムニー氏は本日、投票日の明日も最後のキャンーペーンとして、オハイヨとペンシルベニア州の各地を訪問すると発表した。一方オバマ氏は、シカゴに滞在し、一連のテレビおよびラジオ・インタビューを通して、無党派州の有権者に接近する予定である。

週末から米国各地で活発な不在者投票が行われ、混沌の一幕もあった。フロリダ州マイアミのデイド郡では、選挙管理員らが不在投票を受け付けたが、正午を過ぎた頃、辛抱強く3時間から7時間も待ち続けている多くの有権者がいるにもかかわらず、突然、投票場は閉鎖される事態が発生。待っていた有権者らは騒ぎたて、ドアを叩くなどの抗議行動に発展したため、投票場は再度開くというエピソードもあった。

フロリダ州知事リック・スコット氏は、今年の初期、有権者ID法など、投票を制限する法律に署名したが、その多くは裁判所が却下した。投票を制限する方法は、民主党支持者の人口層が多い郡で意図的に投票時間を短縮したり、逆に共和党支持者が多い郡では投票時間を延長したり、弱者に不利な時間操作を行うなど、以前から不当な投票抑圧が問題になっていた。民主党議員らは、このようなあらゆる不条理に対処するため、早期投票の日程を追加してくれるよう、何回もスコット氏に手紙を送ったが、本人はこれを拒否したため、民主党議員らは裁判所に提訴した。裁判所に指摘された群の選挙管理者は、仕方なく不在者投票を受け付ける決定をしたという経緯もある。

幸い、フロリダのタンパでは、元共和党の知事で現在無党派になったチャーリー・クリスト氏が、オバマ・キャンペーンを代表して、多くの有権者に不在者投票を促す運動を展開した。何しろフロリダは29も選任者数があり、無党派州でオハイヨに並んで重要な州であるため、両党が激戦を繰り返してきた。

また、ハリケーン・サンディの被害地で、輸送、投票所の変更と新設置に伴う作業が行われた。5日の『AP通信』によると、フロリダでの300万以上の不在投票を含めて、全国で3000万の不在者投票が実施された。ハリケーン・サンディによる最悪の被害を受けたニュージャージー州では破壊された投票場の代用として、緊急投票用シェルターが設置された。ニューヨークでは、投票所に有権者を輸送するためのシャトル・バスも準備されている。

投票前日の騒然たる現状であるが、ハリケーンはオバマ氏に有利に働いているというのが多くのメディアの感想であるようだ。本日の『ワシントン・ポスト』によると、ジョージ.W.ブッシュ政権下で、大統領戦略上級顧問を努めた共和党のカール・ローブ氏さえ、金曜日、「自然災害は政治的にオバマを祝福している」と述べた。もし、ハリケーンが発生していなかったら、負債、赤字などの経済問題について、ロムニー氏が集中できる機会があったはずであるが、災害がその集中すべき課題をそらしたと語った。

確かに、ハリケーンの最中とその後の関心は、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)の存在と気候変動の問題に移行した側面もあった。有権者ID法(別名、有権者抑圧法)に伴う仮投票の煩雑性、ハリケーンに伴う不便性と投票断念の可能性など、マイナスな要素もある状況で、引き続きオバマ氏に「政治的祝福」があるかどうか多大な関心が寄せられている。

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