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2012年度の世界トップ10の大学ランク付けが最近発表されている。イギリス紙のガーディアンによると、引き続き米国とイギリスの有名大学が世界のトップに躍り出た。ランク査定の基準は6つあり、学問的な評価、職員の評判、教授個人の出版物の引用頻度、教授数と生徒数の割合、教授数の国際的割合、学生数の国際的割合である。

2011年にトップになったケンブリッジ大学を追い越して今年はマサチューセッツ工科大学が一位にランク付けされた。2番から10までは以下の通りである。2.ケンブリッジ大学、3.ハーバード大学、4. ユニバースティ.カレッジ.ロンドン、5.オックスフォード大学、6.インペリアル.カレッジ.ロンドン、7.イエール大学、8.シカゴ大学、9.プリンストン大学、10.カリフォルニア工科大学。この中で6校は米国の大学である。

しかし、このような著名な大学で学ぶ人口は極少数であり、学歴と収入および失業率には明白な相関関係がある。米国労働省の統計調査によると、2011年の学歴別による中間値(平均値とは異なる)の週給与は専門職および高学歴ほど収入も高くなることが明白になっている。専門職の中間週給は1,665ドル、博士号取得者の週給による中間収入は1,551ドル、 修士課程取得者は1,263ドル、学士号取得者は1,053ドル、短大卒で768ドル、公認学位のない教育機関卒業者で719ドル、高卒で638ドル、高卒以下で451ドルとなっている。

また、同省によると失業率も専門職および高学歴ほど低く、専門職者は2.4%、次に、博士号取得者が2.5%、修士課程取得者は3.6%、学士号取得者は4.9%、短大卒6.8%、公認学位のない教育機関卒業者は8.7%、高卒9.4%、高卒以下が14.1%になっている。高度な技術がない人、教育水準が低い人ほど、失業する可能性が高いことを示唆している。

米国国勢調査局の資料Educational Attainment by State(州別教育達成)によると、20年間で、米国民の学歴レベルは上がっていることが判明している。例えば、1990 年の高卒率は全国民の75.2%であったが、2000 年には80.4%まで伸び、更に2009年には85.3%に増大している。また、4年大学の卒業者も1990年の20.3%から2000年には24.4%、2009年には27.9%まで増大。修士課程および博士号取得者は1990年の7.2%から2000年には8.9%まで伸び、2009年には10.3%と 高学歴取得者は増大している傾向にある。

加えて、25歳から29歳までの二十代後半の教育レベルは30年間で著しく伸びていることが判明している。全国教育統計センター(National Center for Education Statistics)の調査によると、高卒率は1980年の85%から2011年の89%と幾分伸びている。また、学士号以上の学歴取得者は22%から32%と10%も増大している。

人種別にみると、1980年の白人の高卒率は89%で2011年には94%まで上昇。黒人の場合、77%から88%に増加。またヒスパニックは58%から71%に伸びた。また4年大学又はそれ以上の学位取得者も、それぞれ伸びている。1980年に25%だった白人の学士号以上の高学歴者は2011年には39%と大幅に伸び、黒人の場合、12%から20%、ヒスパニックは8%から13%にそれぞれ増大した。

アジア系アメリカ人の場合、調査で判明しているのは1990から2011までの期間であり、1990年の高卒または高卒同等取得率は90%で2011年には95%に上昇している。また、少なくとも学士号取得者は、1990年の42%から2011年には56%まで大きく伸びている。

1995年から2011年までに修士課程または博士号を取得した人種別の統計は、1995年には白人は5%であったが2011年には8%に伸びた。黒人は2%から4%と2倍に増え、アジア系アメリカ人の場合、11%から17%に増えている。2011年に少なくとも修士課程を取得したアジア系アメリカ人は17%で、白人は8%、黒人が4%、ヒスパニック系は3%になっている。

この統計で判明したことは、人種による高学歴のギャップが目立っていることとアジア系アメリカ人は、総体的に学歴が高いことである。1980年と2011年の高卒の白人と黒人のギャップは12%から6%に減少している。ヒスパニックと白人のギャップも31%から23%に減少している。一方、同年の期間で学士号またはそれ以上の学歴を取得した白人と黒人のギャップは13%から19%に上がり、白人とヒスパニック系のギャップは17%から26%に上がっている。また、アジア系アメリカ人は多くの面で優れていることは、6月19日投稿の「最も秀でたアジア系移民」でも紹介した通り、アジア系アメリカ人は高卒率および、学士号以上の高学歴取得率が最も高いことが統計に裏付けされている。2008年以降の不景気と学費増大のマイナス要素に反して、総体的に米国民の学歴レベルが増大傾向にあるとは意外である。

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