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今日もミシガン州議事堂の前で 大規模なデモが行われている。自動車産業などで労働組合が最も強化されている州のひとつであるミシガン州で先週異様な事態が発生し、現在共和党議員と労働者との間で激しい紛争が起きている。

同州は12 月 6日、知事リック.シナイダー氏が、組合活動を抑制する法律として知られるライト. ツー. ウォーク法(Right to Work Law)を支持することを緊急発表した。その後、ミシガン州の議会は、共和党 でコントロールされている下院および上院議員により、短時間で知事声明を承認した。更に、非組合員である労働者が契約交渉の手数料を公共および民間部門の組合労働者に支払うことを禁止する法を通過した。 委員会での会議なしに、24時間以内の超スピードでこの法を通過させる事態が発生。RWLは、労働組合に対して財務支持要求を非合法化し、団体交渉を拒否する権利を雇用主に与える法である。その結果、雇用主は、労働者の賃金を可能な限り低く抑えることや、 組合の結成および賃金交渉を拒否する権利を得る。

先週、このような事態に猛反発した数千人の労働者や抗議者らは、同州議事堂の内外に押し寄せたため、警察官は群衆に向けてペッパー.スプレーで攻撃し、上院のホールに向かうデモ参加者を逮捕するなどの騒動に発展。シナイダー知事は数日中に署名する意向があるため、現在も抗議活動が続いている。ミシガン州住民の17.5%が労働組合員であり、 全米で最も強力な労働組合の州のひとつであるためこの反動は強烈である。同州の民主党議員、労働組合の活動家、抗議参加者らは 、民主主義に反する、ミシガン州の歴史に悲しい出来事であると語っている。米国の労働組合が徐々に減少していく歴史的過程を描く 瞬間である。

シナイダー氏は、過去2年間RWLを否定してきたが、この突然の変化の理由は、同じく、労働組合の強い隣州のインデアナ州が今年2月RWLに署名した後、経済が改善したため触発されたということである。しかし、その決定的な証拠は示していないと10日のAP通信は述べている。また、ガーディアン紙は、11月の選挙で共和党が5席を失ったため、共和党の勢力が「弱体化した新議会が来年発足する前にこの法を通過させたい」からであると報じている。

昨日、財政キャンペーンのため、同州のデトロイトに滞在していたオバマ氏は、この異常事態を招いたミシガン州議会を批判し、経済的な理由ではなく政治的なものであり、 労働者の賃金を安くするためだと語った。経済政策研究所 (Economic Policy Institute)によると、この法を通過させた23州の労働者の給与は、この法を制定していない州に比較して平均3.2%少ない。AP通信は、「年間1,500ドル少ない」と報じている。デモ参加者らは、収入の低下は生活水準の低下につながると激怒している。

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