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第113回米国連邦議会は多くの問題を抱えたまま、本日3日から開幕した。 新年初日に通過し、2日オバマ大統領が署名した財政法案は、歳入不足、削減措置の延期、債務限度引き上げ論争に加えて、財政法案の交渉紛糾でハリケーン. サンディの被災地に対する援助資金の対応が遅れているため、被災地の復興が進んでいないことが判明している。

「財政の崖」が世界経済に与える影響を懸念して、期限ぎりぎりの1日に超党派の財政法案は可決した。しかし、この法案に反対した議員らは、法案の欠陥を指摘し、改正の必要性を主張している。2日のAP通信によると、彼らの最大の苦情は、メディケアや社会保障を含む国内プログラム、および軍事費の削減措置が延期されていることである。また、両院で通過した財政法案の課税対象者 (独身400,000ドル以上、既婚者450,000ドル以上) はわずか国民の1%以下であり、推定歳入は10年間でわずか6,000億ドルである。

従って、ローンの債務不履行を防ぐためには、債務限度を上げずして赤字減少は不可能であるため、 この債務限度の問題が再度紛争の中心になっている。1日夜半に下院が財政法案を通過させた後の記者会見で、債務限度の問題ではこれ以上討議しないと警告したオバマ氏は、「借り入れ限度を上げることに関しては譲れない」と明言している。一方、共和党は債務上限の引き上げについては大幅な削減措置が条件であると主張している。つまり、 債務上限引き上げを拒否し、メディケアや社会保障の改革を交渉のテーブルに置くことをオバマ氏に強制している。此の論争を過去に何回も繰り返していて、再度新議会で弊害を抱えることになる。

更に、財務法案に加えて深刻な問題が浮上している。110人以上の死者を出し、数百万所帯が停電による不自由な生活を余儀なくされたハリケーン. サンディの被害者らの復興は2ヶ月以上放置されたままであることが判明した。議会は、財政交渉が紛糾したため、優先すべき救済資金法案制定が怠慢になっていた。壊滅的な被害を受けたニューヨークとニュージャージー州の知事らは憤りを露にしている。オバマ氏は、サンディ災害後、600億ドルの救済資金を議会に要請していたが、下院議会の承認を得ていなかった。2日のCNNニュースによると、同州の知事らは下院議長であるジョン. ベイナー氏が上院で通過していた救済資金法案の下院投票をキャンセルしたとして鋭く批判。

ニュージャージー州共和党知事のクリス. クリスティ氏は、「ベイナー氏は電話にさえ応答しなかった」と述べ 「セカンド.クラスのように扱われた」と憤慨し、救済資金提供を拒否した下院議会に対して、「だからアメリカ人は議会を嫌っている」と怒りを露にした。ニューヨーク州知事のアンドリュー. クオモ氏とクリスティ氏は壊滅的な自然災害後の援助にたいするこのような失敗は「前代未聞」であり、「この厳しい冬の間、家族は家を失い、多くの男女が失業し、被害者は現在も苦しんでいるのに、職務怠慢である」と厳しい批判の声明を発表した。

ニューヨーク出身の共和党下院議員ピーター. キング氏は、共和党は「家族の価値」を掲げているが、その最も「本質的な価値に背を向けている」と指摘し、「その価値とは災害の被害者に食糧、避難所、衣類などの提供を含めて救済することだ」とCNNに語った。キング氏は、「多くの共和党議員が座席を失うことになる」と述べ、「最も基本的な支援さえしない議員を誰が必要としますか」と辛辣に批判した。実際、政府の資金援助を待っていた事業主はビジネスを再開できず、早期救済が必要であったことを語っている。

ニューヨークの被害総額は約420億、ニュージャージーは約370億ドルと推定されている。この2州の代表者は、2日ベイナー氏と会談し、早急の援助金として90億ドルを支給する方針で4日に投票を 行うこと、 残りの510億ドルについては、1月15日に検討することで、ひとまず妥協する結果となったが、共和党議員らが共和党を批判するという状態である。弊害を抱えた新議会は波乱の幕開けとなった。

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