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米国食品医薬品局(FDA)は、果物や野菜などの抜本的な安全規則を推進する旨の提案を行った。これは年間に推定3,000人が食中毒で死亡している現状を改善するためである。

5日のAP通信によると、昨年マスクメロンや緑葉野菜に致命的な食中毒が発見されたため警戒する必要があり、FDAが農業食品に規制する本格的な権威を持つのは今回が初めてである。食品安全規定は、ベリー類、メロン、野菜など,リスクが高い特定の果物や野菜に適応される。疾病管理センターは、昨年夏以来、チーズにリステリア菌、ピーナツバターにサルモネラ菌が発見され、マンゴやメロンを食べて400人以上が発病し、7名の死亡が報告された。実際はこれよりはるかに高い数値であると推定している。FDAの提案による規則には、農業従事者は手を洗い、灌漑水は清浄であること、畑に動物を近づけないなどの予防策を講じる必須条件が含まれている。食品メーカーは全作業工程が清潔に維持されていることを政府に知らせるため、食品安全計画書を提出する必要がある。

多くの食品会社や農家は既にFDAが要求するステップに従っている。このような規則がもっと以前に実施されていれば、近年発生した食中毒の被害を防ぐことが可能であったと当局は述べている。2011年にマスクメロンに付着したリステリア菌で33人が食中毒で死亡したケースで、FDAの検察官は、メロンが栽培されたコロラド州ジェンセンの農家で、古く汚い処理装置と床上に汚水プルーがあったことを発見した。また、42人がピーナツ.バターが原因で食中毒にかかったケースでは、検査官は、ニューメキシコ州にあるサンランド社のピーナツ加工工場で、カバーのないトレーラの上を鳥が飛んでいるのを目撃した。また、 作業前に手を洗うことを従業員に義務づけていないなど衛生管理に問題があることが判明した。この工場の全域から採集したサンプルにサルモネラ菌が発見された。

企業は新たな規則下で、 このような問題を防止するための計画的なレイアウトを考案し、自己監視に基づく食品安全性の改善方法をFDAに提供する必要がある。当局は、その新たな規則は年間で約200万人の食中毒を防ぐことが可能であると予測しているが、様々な事前準備があるため効力を発揮するようになるまでには数年かかるとみている。オバマ大統領が食品安全法案に署名してからちょうど2年後であり、新たな規則の発表はすでに遅れているらしい。

近年、水質汚染も含めて様々な環境汚染で農作物の安全性が疑問視されている。従って、食品業界の経済成長には、「食品を安全にすることである」との理解が深まっているようである。しかし現実的には、食品安全規定には資金が必要であるため、「慢性的に資金不足」のFDAに連邦政府がどれだけ援助資金を提供できるか、その状況次第であると報告。新議会のオバマ政権は、食品安全規定の他に、包括的な銃規制と移民法、教育改革など莫大な資金を必要とする多数の議題を掲げている。しかし、ハリケーン.サンディのような自然災害の救済資金など、予定外の歳出も含めて次から次に多額の資金を必要とする事態が発生しているが、歳入が追いつかず予算がない現状である。しかし、被害地の救済と並行して食品衛生管理基準など、国民の健康と安全性に関する問題は優先すべき課題のひとつである。

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