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米国国土安全保障省(DHS)は、昨日全国に拘留中の不法移民の釈放を開始した。確実な数値や具体的な方法については公表されていないが、アリゾナ州では300人以上が釈放された。セクエスターに直面するとDHSの予算も削減されるため、予算不足で34,000人の拘留者にベッドを与え食事を提供する余裕がなくなるからである。今回釈放される不法移民は、強制送還する場合もあるという。今後、少なくとも10,000人は釈放が予定されている。

しかし、重大な犯罪者と見られる不法移民は刑務所に留まることになるが、釈放される不法移民の基準に関する詳細な情報は報告されていない。ホワイトハウスでの記者会見で、DHSの長官ジャネット.ナポリターノ氏は、予算削減は国境の安全性や、空港での犯罪防止活動に重要な影響を与えることになると語った。また、不法移民の拘留にも予算がないとし、安全保障は維持できないことを明らかにした。しかし、今回の対応は単に拘留中の不法移民を野放しにするという意味ではない。 監視付きの釈放であり、現状を維持するより経済的であるという。

26日のAP通信によると、先週だけでも平均約30,800人の不法移民が拘留された。強制送還に直面している不法移民を刑務所に拘留するための政府の費用は1日約164ドルであるが、監督付き釈放は1日30 セントから14ドルであるという。治安より予算が重要視されているとの批判もあるが、 オバマ政権は、前回の予算で、不法移民の拘留費用として約20億ドルを要請している。全国での不法移民を拘留するために必要な費用は1日約540万ドルであるらしい。

しかし、そのような予算を捻出できない場合を想定し、DHSは念のため、一時的な措置として、監視付き釈放を実施したものと思われる。セクエスターは、超党派の上院および下院議員らが前向きに取り組んでいる包括的移民改正法案にも影響を及ぼしかねない状態である。明日木曜日は、セクエスター封鎖期限の延長に関する投票が行われる可能性がある。また金曜日、オバマ氏はバランスのとれた財政赤字削減について論議するため両院のリーダーらと会談する予定になっている。

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