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現在、連邦政府は 2つの財政危機に直面しています。まず一つ目は、 3月1日から有効になったセクエスター(自動支出削減)であり、二つ目の危機は3月27日に連邦政府の機能が停止する可能性があることです。この二つの危機は別々の問題ですが、セクエスターは政府の支出予算に大きく影響を受けるため、表裏一体なのです。

最初の危機については、連邦政府は、今後10年間で1.2〜1.4兆ドルの支出削減を目指し、最初の850億ドルはすでに3月1日から開始しています。セクエスターは、経済にダメージを与えると言われながらもまだ、超党派でこれを封鎖する妥協点に達していません。二つ目の危機については、3月27日に現行の連邦政府融資への認可が期限切れになります。従って、連邦政府は運行するための資金が必要ですから、新たな予算割当を導入する案に両院が同意しない場合、連邦政府は閉鎖するという問題に直面します。しかし、両院および両党の議員らは、政府の閉鎖を何とか防ぐ必要があることに同意しています。

下院歳出委員会の共和党議員であるハル.ロジャース氏と上院歳出委員会の民主党議員バーバラ.ミクルスキー氏の両人が予算関係を担当していますが、いずれもお互いに同意できない状態です。この共和党の法案には、今後10年間での連邦政府の9,820億ドルの支出計画とペンタゴン(軍事費)に柔軟性を与えた予算計画が含まれています。更に、今年9月の会計年度末の広範な支出削減に850億ドルが盛り込まれています。共和党議員らはこれを支持し、今日6日、下院議会は共和党法案を267対151で 通過させました。

オバマ氏や民主党は、この法案は中流家庭や低所得者を保護することや経済向上を可能にすることは考慮されていないとして反対しています。また、インフラ整備、クリーン.エネルギー、研究開発などの予算分配は無視され、昨年と同じレベルの支出配分になっていると反発しています。民主党は、連邦政府の閉鎖を回避することには同意していますが、その共和党の法案には納得できないので、 民主党でコントロールされている上院議会は、 共和党が今日通過させた法案について交渉するか、または上院法案を可決させるかどうかの選択に迫られています。場合によっては、上院議会は来週上院案を投票し、2つの異なる法案が両院で別々に通過する可能性もあります。

予算交渉はこれまで何度も失敗に終っています。セクエスターを封鎖することや、連邦政府の閉鎖を防ぐための妥協案はありませんので、二つ目の危機である連邦政府の機能停止を逃れる保証はありません。オバマ氏はすでに50%は共和党に歩み寄って、税の抜け穴を閉じる方法による歳入と支出削減の組み合わせによるセクエスター封鎖を提案しています。一方、共和党は、支出削減とエンタイトルメントの名目上の改革(つまり削減)による削減のみを主張し、更に民主党側の譲渡を求めているため50/50の歩み寄りではないのです。このような状況下で、オバマ氏は昨日5人の共和党の上院議員らに電話し、今日は、10人の共和党の上院議員らをジェファーソン.ホテルの夕食会に招待して、協力を求める努力をしているようです。来週は下院の共和党議員らと同じような会合を予定していると伝えられています。この二つ目の危機は、従来どおり連邦政府融資への認可期限を何度も延期することで、同じレベルの支出配分を繰り返すというシナリオが予測されます。

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