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ストロー調査投票とは、ある議題に関し、グループまたは民間人の政治思想傾向を調査し明確にする為、実施される非公式な投票のことであり、世論調査と似たような部分もある。主に米国やカナダで実施されている。米国の場合、このストロー調査投票は恒例のCPAC(保守政治活動協議会)で重要なイベントになっている。

ストロー調査投票には、質問と選択肢が設定されている場合もある。例えば、以下の議題の中で「最もあなたの信念やイデオロギーに近いものはどれか」と質問し、(1)政府のサイズや支出の規模に関係なく米国と海外の安全保障を重視する(2)個人の自由と政府権限の縮小を支持する(3)同性結婚と避妊に反対する、などのいずれかを選択することで、一番多かった選択の議題に関して、その政治活動の実績があった議員または提供した議員が最も評価される結果になる。この選択肢の中で、比較的顕著な保守傾向を示唆しているのは、無制限の軍事支出と米国の安全保障に関する軍事政策を強調した1番目であると思われる。

14日から16日まで開催された、今年CPACのストロー投票で勝利したのはティー.パーティ議員であるランド.ポールが投票率25%を獲得し一位であった。16日の『ワシントン.ポスト』によると、二位は、マルコ.ルビオが23%、リック.サントラムは8%で三位である。CPACに招待されなかったニュージャージー州の知事クリス.クリスティは7%で四位、前副大統領共和党候補のポール.ライアンはわずか6%で五位であった。ストロー調査投票に参加する人口層は18〜25歳のリバタリアン(個人および経済的自由主義者)が50%であると言われている。

ランド.ポールが一位を獲得した理由は、 オバマ政権がジョン.ブレナンをCIA局長に承認したことに反対し、また、米国の土壌に居る米国市民権を保持する米国民に対して、無人爆撃機を利用する権利が大統領にあるかどうかを尋問して、3月  6 日 上院議会で13時間におよぶ記録的なフィリバスター(議事妨害)を行ったためであると一般的に報じられている。後日、米国司法長官エリック.ホルダーは、ランド.ポールに宛てた最初の手紙の説明には誤解があったが、この権限は憲法で規制されていることを詳細に説明したため、ポールは最終的に納得し、ブレナン任命反対の立場を撤回するという経緯があった。

いずれにしても、今回のストロー調査投票の結果は、2016年大統領選の共和党大統領候補者らを予測する上で多少参考になる。しかし、最終的に大統領に選出される人物を予測することは難しい。歴史的には、ストロー調査投票で一位になった議員が大統領に選出された事例は、1976 年に一位を獲得したロナルド.レーガンと2000年に一位になったジョージ.W.ブッシュの二人だけである。ミット.ロムニーは、2007年から2009年まで3年連続で一位になり、2012年を含めると計4回一位の投票率を確保している。共和党の大統領候補としては強力な存在であったことは確かである。

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