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今年のCPACに対する有権者の印象および同じ党内からの否定的な評価がメディア全般で報じられている。今日、大多数のメディアは共和党全国委員長であるラインス. プリーバスのCPAC集会に対する否定的なコメントを報じた。プリーバスは、「GOP(共和党)は、怖い、心が狭い、考えが古くて、事情に疎いと有権者は反応している」と指摘した。若い共和党議員には将来のビジョンに問題があるだけではなく、古参の共和党議員らに比較すると、特に、コミュニケーションの問題でギャップがあることを浮き彫りした。

プリーバスは18日、全米記者クラブの席で「我々のメッセージは弱く、話題は不十分で包括的ではなかった。討論のプロセスを改善することと、少数派、女性、若い有権者とつながる必要もある」と指摘した。包括的移民改正法についても、移民に関する共和党の立場を明確にしていないことを批判した。また、教育や雇用、または経済に関して何を話そうとそれは問題ではなく、本質的にヒスパニックの有権者がGOPに同意しなければ、我々の政策に耳を閉じると語った。雇用を促進し、経済を安定させるための移民改正法の取り組みがなければ、共和党は引き続き縮小するとし、ミット.ロムニーが敗戦した理由を見いだせなかったようにGOPには「何ひとつ解決策はない」と語った。

確かに、CPACの集会で移民改正法や同性結婚の問題を提起したスピーカーは誰一人存在しなかった。ストロー調査投票で一位になったランド.ポールは、金融機関を救済する政府は、薬物違反の子供たちを投獄すべきではないと指摘し、また、公民権を尊重するオバマ政権は、テロリストを不確定に拘留する法に署名したと皮肉な批判に集中した。二位になったマルコ.ルビオは、移民改正法の提案があったはずであるが、その話題を一言も提起しなかったばかりか、「我々には新しいアイディアは不要だ、アメリカが新しいアイディアだ」と意味不明のことを述べた。三位のリック.サントラムは同性結婚や避妊などの社会問題で伝統的価値を強調し、徹底した保守性をアピールした。

五位のポール.ライアンは、予算問題に集中し、予算交渉が難航状況を世紀末の危機であるような極端な悲観的スピーチに終始した。 ライアンは財政の問題になると、極端に誇張又は歪曲する傾向があるが、下院議長のジョン.ベイナーは17日、ABCニュースで 「我々は、 まだ差し迫った負債危機には直面していない」と述べ、大統領と同じ見解を示した。しかし、「現在の体制では維持不可能なエンタイトルメント.プログラムがある」とし、「それらは破産する危険性がある」ため、「何とかしなくてはならない」との懸念を語った。

このような状況から、最近の若い共和党議員らにコミュニケーションの問題があることも指摘されている。総体的には、CPACで論議が少なく、大半のスピーカーは若い議員であったにも関わらず「古くさい」との反応があったこと、および11月の大統領選挙で惨敗した教訓が活かされていないことに共和党全国委員長がショックを受けたようである。人口動態の変化により、従来のマイノリティ(少数派)がマジョリティ(多数派)になっている米国社会では、移民改正法は必須課題であることを、選挙後多くの共和党議員らが指摘したはずである。

また、多くの州で同性結婚を承認する風潮が台頭し、クリントン政権下で制定された結婚防備法(ドマ法)の合憲性に関して、近日中に最高裁が聴聞する予定であるが、そのような課題を前向きに論じる共和党議員も存在しなかった。現在80%以上の国民が同性結婚を支持している風潮であるため、党に関係なく、反同性結婚の立場をとる議員又は候補者には政治的未来がないと言われている。今日18日、元国務長官のヒラリー.クリントンは、同性愛者の「威厳と平等」が尊重されてきた時代の変化に即応して、同性結婚を支持する表明を行った。

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