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2003 年  3月 19日、当時の大統領ジョージ.W.ブッシュはイラク侵略の戦略として知られる「イラク自由作戦」を承認した。ブッシュ政権は、イラクの独裁者サダム.フセインが、 2001年9月の同時多発テロ攻撃の主犯であるオサマ.ビンラディンと関与し、大量破壊兵器を製造しているとして、米国の安全保障のため、10年前の今日、先制攻撃作戦を開始した。

9.11日の同時多発テロ後、2002年1月から、ブッシュ政権は、アルカイダ組織とイラクとの関連性の調査を強化し、サダム.フセインがオサマ.ビンラディンに資金を提供し、またアフリカからウランの大量購入を計画していると公表した。国連視察団は、2003 年の初期までには、フセインが生物化学兵器の製造に関する国連決議に違反したかどうかを調査する努力をおこなったが、フセインが査察を拒否するようになったため、米国は国連評議会の支援を得ることはできなかった。しかし、後にイギリスや他複数の有志連合が米国の軍事行動に参加した。

イラクの大量破壊兵器は発見されなかったが、ブッシュ政権はフセインが核兵器を所有していないことを承知で情報操作し、イラク侵略に突入したという説もある。また、サダム.フセインとオサマ.ビンラディンとの交友関係も否定されている。イラク戦争の動機は、イラクの石油資源の支配権を得るためであるというのが近年の一部の専門家の説である。これはブッシュ政権が厳しい批判を浴びた要因になっている。イラク戦争で死亡した米兵は 4,400人以上、イラクの民間人は 12万人前後と言われている。

イラク自由作戦から10年後の今日、イラク戦争に対する米国民の反応は、2003年に比較すると大きな変化が見られる。 3月7日から10日までのギャロップの世論調査によるとイラク戦争は失敗であったと回答した率は53%で、失敗ではないと回答した率は42%であった。一方、2003年3月24日から25日にギャロップが実施した同じ質問の調査によると、当時、失敗であると答えた率はわずか23%で、75%が失敗ではないと回答している。当時、イラクが9.11に関与していたと知らされた国民の自然な反応であった。

2008年4月18日から20日までの同組織の世論調査では、63%がイラク戦争は失敗であると回答した。オバマ氏は2008年の大統領選で、イラクから米兵を全面撤廃する公約を掲げ、その公約を果たし、2011年、米兵はほぼ全面徹底した。2011年10月29日から30日に実施したギャロップの世論調査によると、オバマ氏のイラク撤退の決定を支持した国民は75%、支持しなかった率は21%であった。一般の国民は、イラク戦争の動機に関してその真実を知らないが、戦争の支出は約3兆ドルであり、イラク戦争のコストはすべて負債の要因になったため、経済的側面からの失敗であったと感じているのが大半の真理ではないかと思われる。

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