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先週、民主党の連邦上院議員ダイアン.ファインスタインの包括的銃規制法案が上院司法委員会で承認されたため、 最近銃規制の報道が目立っている。 昨日、上院で来月銃規制の論議を行うことを発表した上院多数派のリーダー、ハリー.リードは、銃規制法案は最終的には投票に至るという見解を示している。しかし、現実的にはNRAから献金を受けている共和党の誰かがフィリバスター(議事妨害)するはずである。驚くことに大半の共和党議員は全米ライフル協会(NRA)から献金を受けている。

現在問題になっているのは、アサルト銃の規制である。90%以上の国民、ほとんどの民主党、多くの共和党、NRAの多くのメンバーはユニバーサル.バックグランド.チエック(UBC)を支持しているため、リードは、アサルト銃禁止法案の取り組みをしばらく保留して、UBCとアサルト銃規制を別々の法案で、段階的に投票に持っていく事を提案している。両方の法案を包括した場合、UBCを支持しても、アサルト銃禁止を支持しない議員は投票しない可能性が高いからである。アサルト銃禁止に関しては、紛争状態であるが、リードはUBCの法案なら、共和党議員が投票する可能性があると予測している。これは、アサルト銃の規制をあきらめたような又は弱腰であるような印象を与えているが、リードは成功しないと分かっているものに賭けをしない年配者らしい慎重さがあるのだと思われる。

一方、オバマ大統領は引き続き、先日副大統領バイデン.グループが提案したような内容の包括的銃規制を委員会で通過させることから始め、それを軸として段階的に両議会で通過させることを期待している。事実、ファインスタイン提案のかなり厳しい包括的銃規制は委員会で通過した。従って、確実な票数を事前に明確にすることを提案している。 これには、投票前に民主党が他の共和党議員らに協力を求める努力が必要になってくる。オバマ氏が少数の共和党議員らと食事を共にする機会を得ているその目的は予算交渉だけでなく、銃規制の会話も含まれていると思われる。

銃規制に限らず、全ての法案は上院と下院で投票する前に、各分野の委員会が承認または通過する必要がある。上院議会の投票で通過させるためには51票が必要である。100人の上院議員の投票数が50/50に割れた場合、副大統領の投票参加が可能になる。UBCだけの法案であれば、通過する可能性は高いが、アサルト銃規制の法案は、現在のところ上院議会でも40票以下になる可能性が高いとリードは推定している。故に、大統領は確実な「票を見つける」ことを指示している。民主党内でも銃規制のアプローチは異なっているようだ。

アサルト銃禁止法案の投票が難しい理由は単純明快であると思われる。ほとんどの共和党議員はNRAから献金を受けていて、銃規制に反対している。この二つの事実は無関係であるとは信じ難い。2012 年 12 月 20日のワシントン.ポストによると、 下院多数派の2番目のリーダーであるエリック.カンターは、2012年の最も大きな献金受理者10人の中で3番目にランクされている。上院少数派のリーダーであるミッチ.マコーネルは昨年11月の選挙でNRAから最も大きな献金を受けた6人の中で3番目にランクされている。また、下院の435人中、205人(47%)は11月の選挙期間にNRAからお金を受理している。上院の100人中42名がこの選挙期間中寄付を受け、ちょうど50%が彼らの在職期間中、ある時点で献金を受けている。議会の88%の共和党および11%の民主党議員がNRAからある時点で選挙資金を受けている。2013年  1月15 日の 『ワシントン.ポスト』 はNRAから寄付を受けている共和党議員は236名であり、民主党議員は25名であると報告している。

多くのニュースキャスターは、銃規制、特にアサルト銃の禁止が困難な理由を、「お金である」と指摘している。 NRAから選挙資金を受理している多数の議員らは自分の面目と利益を保護するためやっきになっているようだ。インテレクチュアル.アネスティ(知的正直性 )の本音は憲法で保証されている武器保持の自由ではなく、単に言葉の便宜上使っているだけであると指摘するニュースキャスターもいる。多くの議員にとって、利害が絡んでいる事情があるため 、銃規制、特にアサルト銃規制には本音と建前があるのかもしれない。

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