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議会は3月1日、1.2兆ドルの負債減少の妥協案を見いだせなかったため、セクエスター封鎖に失敗した。その後の状況に好転は見られない。連邦政府は、数千人の職員に一時帰宅 、あるいは、多くの小さな空港管制塔の職員は無給休暇を命じられることになる。更に、一部のマイノリティがセクエスターの犠牲になることは避けられない問題になっている。

21日、共和党でコントロールされている下院議会は、10年間で予算調整を可能にする下院予算委員長ポール.ライアンの予算計画案に署名した。貧困者の医療保険の削減とオバマケア助成金の撤廃が含まれていて、貧困者と中流家庭の安全ネットが大幅に削減される予算計画である。一方、民主党でコントロールされている上院議会は23日、今後10年間で高所得者への増税による1兆ドルの税収で適度に負債を減少する予算案に署名した。これにより自動的にセクエスターの効力は停止する。オバマ大統領は、高所得者の税収の抜け穴を含めた税制改革がない限り、エンタイトルメント.プログラムの改革はありえないと「バランスのとれた予算計画」を強調している。財政予算に関しては、共和党と民主党は完全に分極化している状況である。

従って、セクエスターの衝撃は、4月から国民が知覚できるほど現実的なものになりそうだ。連邦航空局(FAA)の発表によると、小さな空港の約150の管制塔の従業員は、強制的な無給休暇が要求される。3月22日のニューヨーク.タイムスによると、FAAは6億ドルの支出削減に直面しているという。そのため、シカゴのオヘァ国際空港管制塔の従業員は、2週間毎に1日は無給休暇が強制される認定通知を受け取ったという。その他、ニューヨーク、コネチカット、ミズリー州など、特定された空港も同様にセクエスターの犠牲になる。

また、国防総省(DOD)の民間労働者の無給休暇は4月下旬から開始されるとペンタゴンは報告。米国空軍の公式サイトによると、DODの800,000人の職員は断続的に22日間(176時間)の無給休暇を要求されることが判明している。また、全米の軍隊基地内にあるコミサリーと呼ばれる軍人やその家族が利用できるストアも週に1回は閉店することが予定されている。

マイノリティで最も衝撃を受けるのは、200万人のインディアンとアラスカの原住民である。3月20日のニューヨーク.タイムスによると、インディアンの健保給付は大幅に削減されるようだ。全米のインディアン居留地には320の医療センター、45の病院、115の医療施設、4つの医療教育センターがあり、このような施設は著しく頻繁に、貧困、疾患、薬物乱用、自殺、および他の健康問題に直面している。そのような状況下で、 約2億ドルの健保給付削減が予定され、その結果、年間で3,000人の入院患者および80万人以上の外来患者の治療が不可能になるという。

上記全ての分野における支出削減は長期的になる可能性があり、これらに直接関連のある多くの小さなビジネスも大きな衝撃を受けることが予測されている。また、インディアンを支持する人権保護団体や彼らに同情的なメディアは、政府は削減すべきではない部分で削減していると批判している。

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