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ボストン.マラソン爆破テロ後の捜査は続いているが、負傷者の悲惨な被害状況は残虐なテロリズムの恐怖を物語っている。爆破テロは、無差別にマラソン参加者を不具にすることを意図したものであると思われる。捜査当局は、 写真やビデオ撮影などの情報を提供してくれるよう一般に要請している。17日は、バッグを道路に置いている疑わしい人物がビデオに描写されたと伝えられた。しかし、断定的な証拠がないため逮捕には至っていない。これに関して、CNNは最初、犯人が逮捕されたような誤解を与える報道をしたが、その後訂正するなどメディアの情報も混乱しているようだ。

一方、爆破があった一帯はすべて回収作業が行われ、使用された圧力鍋や蓋、ベヤリング玉、釘、金属破片など、路上で発見された全ての残骸は17日に回収が完了したようだ。圧力鍋は変形の状況からビルの屋根にぶっかったことが推定されている。マラソンのゴール付近では飲料水やジュースなどの空ボトルや空き缶、プラスチック製のカップなど雑多なゴミが散乱していて、 爆破の残骸の回収には困難が伴うはずであるが、犯人の手がかりを探すための重要な捜査の一環であるようだ。

捜査と同時進行しているのは、負傷者の治療である。また現在治療を受けている被害者で危篤状態のリストに上がっているのは15名以上であり、その中には5歳、9歳、10歳の3人の男女児童が含まれている。爆破直後、ボストンの複数の病院に搬送された170名以上の被害者のうち、まもなく帰宅を許可されたのはわずか2〜30名であり、大半は切断などの大手術を余儀なくされるほどの重傷を負っている。

ボストン医療センターで治療を受けている負傷者のほとんどは足を負傷しているという。17日のNPRによると、ボストンの複数の病院は毎年マラソンの時期になると、走者の心臓発作、痙攣、脱水症状などの緊急事態に備えて、医療関係者は待機していると言う。しかし、15日は、まるで戦場で負傷し、心身障害を背負った兵士が担ぎ込まれたような状態であるという。大都会の病院は、定期的に災害時の治療訓練を実施しているが、今回は、訓練ではなく現実に直面したと関係者らは述べている。

ボストン.マラソンの爆破で負傷した人たちの状況は、金属やガラスの破片が胸や首に埋め込まれているか、又は耳の鼓膜が破裂していて、 イラクやアフガニスタンの負傷兵士とほとんど似ているという。 ひどい負傷者を目前にした病院関係者らは、腕や足などの切断を避けた治療が可能かどうか分からない状態の人たちが多いことに衝撃を受けている。爆破時に飛散した金属の破片は皮膚組織を切り裂いていて、 軟部組織損傷に苦しんでいるほとんどの被害者は心身ともにリハビリが必要であると、医療センターの医師ウイリアム.マッキーは述べている。また、多くの患者は数時間の手術が必要であり、治療が進行するにつれ、手術を必要とする患者数は増えるのではないかと懸念されている。中には、 手術を数回繰り返す可能性がある負傷者もいると言われている。

15日に死亡した3名中、最後の1名は、17日に中国人女性でボストン大学の大学院生であるルー.リンチーさんであることが判明した。多くのボストン市民は、3人が死亡したため、悲しみを分かち合いながら、団結のような連帯感があると言う。マッキー氏は、世界に誇るボストン.マラソンは市全体のプライドやマラソンに備えて懸命に訓練を続けてきた走者のプライドなど、その偉大な背景の認識なくして、ボストン.マラソンに賛同することはできないと話している。また、ボストン市民はこれでくじけることはなく、むしろ来年のマラソンに対する決意を促すと述べたことをNPRは伝えた。

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