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ボストン.マラソン爆破の2人の容疑者は、チェチェン出身の米国合法移民であり、2人は兄弟であることを警察当局が明らかにした。兄は26歳のタメラン.ザァナエフで、警官との銃撃戦中死亡した。19歳の弟はジョカァル.ザァナエフで2012年9月11日に米国市民になったばかりである。

昨夜、ボストンのウオータータウンで、警察との銃撃戦があり、その際、兄のタメランは死亡し、弟のジョカァルは逃亡したという。今日、警察やスワット.チーム(特殊部隊)は長時間、ボストンの ウオータータウンで集中的な家宅捜査を行い、ボストン市内をくまなく捜査した。今朝、ボストン市内の大部分の区域は大勢の機動隊とパトロール車で交通は遮断された。市民は自宅に待機するよう指示され、前代未聞の展開になったようだ。

BBCニュースによると、捜査は昨夜、マサチューセッツ大学の警備員が殺害された数時間後に開始された。2人は、逃亡中、コンビニに押し入り、カージャックし、車の運転者を同乗させたまま逃走したが、しばらくしてからその男性を解放した。警察が容疑者を追跡しているとき、ボストンのウオータータウンで容疑者の1人は爆弾を投げたため銃撃戦が始まり、10分間続いたと目撃者は話したという。兄はこの銃撃戦で警官に撃たれて今朝死亡した。

CNNニュースによると、兄が死亡した際、爆弾チョッキを着用していたという。また、追跡中、住宅街で爆弾を警察官に投げた兄は、車から降りたとき警察官に撃たれて死亡したという 。この銃撃戦で15人の警察官は軽傷を負い、1人は撃たれて病院に運ばれたらしい。また、カージャックした車の運転者には、マラソン爆破の容疑者であると話したという。銃撃戦があったサイトから著しい量の爆発物を回収したとのことである。

CNNによると、兄のタメランはバンカーヒル.コミュニティ.カレッジで工学を学びボクサーの訓練を受けたという。2009年にはソルトレイク市でヘビー級のゴールデン.グローブの試合に出場し、最初のラウンドで負けたという。弟のジョカァルはマサチューセッツ大学に在学している。2011年に、ケンブリッジ市は45人の高校三年生に2,500ドルの奨学金を支給したが、ジョカァルはその中の1人であるという。また、ジョカァルは2000年代に旅行者として米国に入国し2012年に米国市民になった。兄のタメランは米国市民ではないが、弟より数年遅れて入国し、グリーンカードを保持していたという。 ジョカァルは医学生であり、将来脳外科医になることを希望していたとBBCは伝えている。2人はケンブリッジに在住していたようだ。

CNNによると、メリーランド州に住む容疑者の叔父は、2人が爆破に関与していたことを恥だとし、彼らは自分の兄の子供達だと語った。動機を聞かれると、「敗北者になり、自分の周りのすべてを憎んでいたと」話している。 ジョカァルの高校時代の友人はパーティなどで良く顔を会わせていて、悪事を犯すような兆候は全くなかったため、マラソン爆破に関与していたことにショックを受けている。高校時代の教師は、「ジョカァルはこの国に居ることを喜んでいて、気配りがあって陽気だった」と語っている。兄は、インターネットのメディア.サイトに「アメリカ人の友人は一人もいない。彼らを理解できない」とコメントを投稿したことがあったという。

BBCによると、ケンブリッジ警察の記録では、兄のタメランは22歳の時、ガールフレンドを暴行した罪で逮捕されたことがあるという。両親は米国に10年在住した後、故郷が恋しくなり帰国したと父親が語っているという。 また、息子らは「誰かにはめられた」 と意味不明のことを語ったという。

NBCの最新ニュースによると、 19日の東部時間午後7時前後に、ウオータータウンのフランクリン.ストリートで銃声があったようだ。ジョカァルは住宅街の裏庭にあったボートの中に閉じこもっているとして、警察官はボートを取り囲んだようだ。近辺の住民である女性は、ボートから彼女の家の庭に血が流れているのを見たと通報したという。古参の警察官は19歳の容疑者、ジョカァルであると確信したと伝えた。午後9時前、テロリストと見られたジョカァルは、生存しているが、多量出血していて治療が必要な状態で拘留された。前代未聞の追跡劇は幕を閉じたようだ。