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銃器による殺人は、致命的な犯罪および非致命的犯罪(レイプ、性的暴行、強盗、 暴行致傷)のいずれも1993年から2011年までの期間は減少していることを各種政府筋の統計をまとめた司法省の調査が明らかにした。この調査は、2011年までの銃器を利用した犯罪の減少傾向、銃器が正当防衛に利用された頻度、 被害者の人種別統計、犯罪に利用された銃器の種類や購入手段なども含まれ、銃器犯罪の実態を様々な角度から浮き彫りにした。

7日の司法省統計局(BJS)によると、1993年から2011年までの銃器による殺人率は39%、非致命的な銃器による犯罪率は69%減少した。銃器を利用した殺人は1993年の18,253件から2011年には11,101件に減少。また非致命的犯罪による被害件数は1993年の1,500,000 件から、2011年には467,300件に減少。銃器による致命的および非致命的犯罪の被害件数はいずれも1993年から2002年までの10年間で 著しく減少した。1993年から1999年までの銃器による殺人数は減少したが、その後2006年まで上昇し、再度2011年までに減少した。非致命的な銃器による暴力は、1993年から2000年代の半ばから後半に変動がある前の2004年までに減少した。

2011年には、全ての殺人の約70%と全ての非致命的暴力の8%は主にピストルが関与している。銃による殺人の10件中7件はピストルが使用され、非致命的な銃器の暴力犯罪の10件中9件もピストルが利用されている。また、同年約26%の強盗および31%の暴行致傷にはピストル、散弾銃、又はライフルのような銃器が関与している。2007年から2011年の全ての非致命的犯罪で、銃を自己防衛に利用したケースはわずか1%であった。少数の財産犯罪の被害件数のうち、自己防衛のため銃器を使った率は0.1%である。また、銃器を利用した非致命的犯罪は、被害者の自宅周辺(42%)又は、空き地、通り、公共交通機関(23%)で発生している。全ての非致命的な銃器の暴力の1%以下は学校で起きている。

1993年から2010年の間に発生した銃器による殺人の被害者は、18歳から24歳の黒人男性が最も高いことが判明している。2011年、非致命的な銃の暴力による男性の被害者は1,000人当たり1.9人であり、女性は1,000人当たり1.6人である。従って性別差は顕著ではない。非致命的銃器の暴力による人種別の被害者は、黒人が1,000人当たり2.8人であり、ヒスパニックは1,000人当たり2.2人、白人は1,000人当たり1.4人で、黒人が最も高い。非致命的銃器の被害者は18歳から24歳の年齢層が最も高く、1,000人当たり5.2人である。

BJSによると、最新の利用可能なデーターは2004年の統計であるが、刑務所に拘留されている犯罪者の証言によると、2%以下はフリーマーケットや銃の展示場で銃を購入し、約10%は小売店や質屋などで購入し、37%は家族や友人から購入し、40%は不法手段で入手していることが判明した。

2011年までに銃器による犯罪率は減少しているものの、2012年から現在に至までの統計はまだ発表されていない為、近年の状況は油断を許さない。コネチカット州のニュータウンで小学生20名と教師6名が殺害された昨年の12月14日以降、銃器による事件はほぼ毎日のように全米のどこかで発生しているからである。この報告は、様々な銃犯罪の実態を浮き彫りにしているが、中でも犯罪者は不法手段で銃を入手していることに注目すべきである。4月17日の上院議会投票で可決しなかったバックグランド.チェック法案は、まさに犯罪者が不正手段で銃を入手することを防ぐための法案であった。この報告のある側面は、バックグランド.チェックが如何に重要であるかを示唆している。

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