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ボストン.マラソン爆破テロは、米国の安全保障に関する問題でもあるため、FBIの捜査と並行して、 議会でも聴聞会が行われている。この聴聞会では、ボストン爆破テロは事前に防ぐ可能性があったかどうか疑問が提起されている。また、米国の安全保障問題に大きな疑問を投げかけ、今後、全米で開催される主要イベントには、更なる安全性を強化することが提案されている。

9日のABCニュースによると、今日、下院国土安全保障委員会の聴聞会で、FBIは、ボストン.マラソン爆破テロの犯人で、死亡した兄のタメランはロシアのテロリストとの関連性がある可能性をロシア当局に警告され、調査した事実があったことを爆破テロ後約3日間、ボストン市警やマサチュセッツ州警察に報告していなかったと法務執行当局の複数が証言した。

この聴聞会で、テキサス州の共和党議員マイク.マッカァウルは「我々のシステムが失敗したため、ボストン爆破は成功したのではないかと恐れている」と語った。ボストン警察長官のエドワード.デイビスは、ボストン当局はFBIとのテロ合同編成任務に巡査部長が署名していたにも関わらず、FBIは2012年にロシアに旅行したタメランをインタビューした事実を爆破テロが起きる前に報告しなかったと証言した。しかし、デイビスはその事実を仮に知っていたとしても、その知識が爆破を阻止する要素になったかどうかは不明であると述べている。FBIは現在捜査を進めている段階であり、この証言に対して直接的なコメントを避けたという。

また、9日の『AP通信』によると、 聴聞会では、CIAや国土安全保障省の連邦捜査局を指して、「連邦政府の役員は 、州や地方の法務執行機関と情報を共有していないことを心配している」と語った議員もいたようである。ニューヨーク州の共和党議員ピーター·キングは「情報を共有しなかったその失敗は絶対に弁解の余地がない」と叱責し、それは「法務執行に重大な支障がある」と指摘した。また、ミシシッピー州の民主党議員ベニー.トンプソンは「問題の一部は、データーが様々な米国政府機関に分散されていて、資金調達にも問題である」と指摘し、データーは多様で膨大すぎるため「様々なデーターベースを修正し、統合する方法を開発する必要性を認識する時が来た」と述べた。

また、ボストン警察長官デイビスは、今日の聴聞会の席で、安全性を強化する方法として、監視カメラやモニター技術を拡大し、特殊警察部隊や私服警官などを全米の大きな行事に出動させることを提案した。しかし、市内の全ての柱に監視カメラを取り付けて、ボストンや米国が警察の考え方に合わせた行動を取る事を奨励している訳ではないと述べ、「国民のプライバシーも保護しなくてはならない」と指摘したことをAP通信は伝えている。

ワシントンでこの聴聞会が開催されている折り、タメランの遺体は場所を公表せず、叔父により埋葬されたことを、ウスター市警が明らかにした。現在、捜査当局はタメランの遠縁である従兄弟のマゴメッド.カアタァシャフがタメランの過激思想に影響を与えた人物であるかどうかに捜査の焦点をあてている。ABCニュースによると、この人物は、厳格なイスラム教シャリア法の適用を促進し、反米で知られている「正義連合(The Union of Just)」と呼ばれるグループの創始者であるという。

現在の捜査状況が暗示していることは、ボストン爆破テロの動機は宗教的なものがある可能性が高いということである。また、本日の聴聞会で多くの議員は、今後同様のテロ攻撃を防ぐ上で、法務執行機関や諜報機関が情報を適切に調整する能力があるのかその疑問を投じた。 また、この爆破テロも事前に防げる事件だったのかどうか、 膨大なデーターベースの管理問題及び、連邦政府と州法務執行機関との情報の共有問題などを含む様々な米国の安全保障ネットワーク.システムの疑問が提起されている。

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