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上院議会が不法移民に市民権を与えるための包括的移民改正法案を検討している現在、その経済的メリットが重要な決定の鍵になっている為、多くの学者による研究が紹介されるようになった。 2名のハーバード大学医学校と2 名のニューヨーク大学の学者らは、移民がメディケア信託基金に多大な貢献をしているとする共同研究結果をヘルス.アフェアー誌の5月号に掲載していたことが30日に明らかになっている。

その研究結果によると、米国の一般的移民は2002年から2009年までに1,152億ドルの黒字を出していたという。メディケア適応資格者は米国市民および市民権または永住権を保持する移民であり、受給適正年齢は65歳以上である。この報告では、 労働生産年齢を18歳から64歳の範囲に定めている。それによると、一般の移民は人口動態的に生産年齢に属し、納税者であり、メディケアを受給する割合より支払っている割合が圧倒的に多い事実が判明した。

研究の概要によると、2009年に移民がメディケアの信託基金に支払った率は14.7%であり、支出は7.9%であったため、この歳入総額は138億ドルである。これに反して、米国生まれのアメリカ人は309億ドルの赤字を出しているという。総体的に移民は2002年から2009年の間に、毎年111億ドルから172億ドルの黒字を出していて、この期間に総計1,152億ドルの黒字を出していたと報告。しかも、この歳入は市民権のない移民の貢献によるものである。これは、米国市民ではない移民グループに、メディケアの受益人口よりメディケア信託基金に支払っている労働年齢層が多いことを示している。従って、この4人の学者は「移民を制限する政策はメディケアの財源を枯渇させるかもしれない」と警告している。

数年前、 雇用主の税金申告書を通して不法移民も連邦政府税を年間数十億、社会保障税も年間推定90億ドル納税していることをIRSが報告した。最近、不法移民は、将来受ける可能性はないかもしれない社会保障税を支払っていることを多くの専門家が強調し始めている。 今回の報告は、一般的な合法移民についての研究であり、不法移民を特定したものではないが、メディアケアの財政を支えているのは市民権のない移民であることが判明した。これは、生産性の高い不法移民を合法化することの経済的合理性を示唆している。不法移民に永住権や市民権を与えることに対して、経済的プラス面を強調する学者や税金専門家による努力は今後も続くと思われる。従って、このような報告が包括的移民改正法案に反対している議員にどの程度影響を与えるかが注目のポイントである。

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