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今日26日、最高裁は連邦政府の結婚防備法(DOMA)は平等の保護を謳う憲法に違反するとして、歴史上画期的な判定を下した。また、カリフォルニア州の同性結婚を禁じたプロポジション8も却下し、カリフォルニア州の同性結婚は可能であるが、これは全米に共通する決定ではないため、プロポジション8の撤廃は、他の州には影響を与えないと決定した。

ドマは1996年9月にビル.クリントン政権下で制定されたものであり、結婚は一人の男性と一人の女性による結合であるとし、伝統的な結婚を強調したものである。これに対し、ニューヨーク在住の83歳の女性エディス.ウインザーさん(3月27日投稿の『同性結婚に関する最高裁聴聞の印象』に詳しく記載)がドマは憲法違反であると挑戦した判例で、最高裁は5対4の投票により 、ドマは全ての国民に保証された結婚の平等の権利を著しく阻害するとして非合法であると判定した。同時に、最高裁は、カリフォルニア州で同性結婚を禁じるプロポジション8も拒否したが、他の35以上の州で同性結婚を禁じている現状には関与せず、同性結婚の権利に関する抜本的な広義の解釈を避けた。結果的には、カリフォルニア州も同性結婚が認められたことになるが、この判定はカリフォルニア州のみに限定する事とした。

今日の判決で、ドマは非合法であると判断したスティーブン.ブライヤー、ルース.ベイダー.ギンズバーグ、エレナ.ケーガン、ソニア.ソトマイヨァーのリベラル派に合同したのは、アンソニー.ケネディ判事である。ケネディ判事は、男女間のカップルに保証されている連邦政府の受益を同性結婚のカップルに対して認めていないドマは、子供を含むその家族の価値は男女のカップルより劣ることを法的に認めたようなものであると指摘した。一方、この判定に反対した4名の判事の中で、最高裁長官のジョン.ロバーツは、同性間カップルに影響を与えている州の結婚の定義に将来挑戦する時はくるが、今回のドマ決定とは別の問題であると述べ、現在、同性結婚を非合法としている35 以上の州は、さしあたりその州に決定権があることを暗示した。

1996年ドマに署名したクリントン元大統領は、昨年の大統領選挙の頃から、このドマに署名したことを後悔し、最高裁が撤廃することを希望していたため、クリントンにとっても嬉しいニュースであるはずだ。同性結婚のカップルは下級クラスのように扱われていたため、ドマを「差別奨励法」と呼んでいたオバマ氏も、最高裁の今朝の判決を歓迎し、議会が決定に基づいて速やかに行動に移すことを促した。一方、下院議長のジョン.ベイナーはこの論議は今後も続くだろうと述べ、 結婚は男女間の結合であることを州が定義してほしいと述べた。

ドマが制定されてから長い間、 同性結婚の合法化を目指して戦い続けてきた活動家は、まだ35以上の州が同性結婚の合法性を認めていないため、いずれ全州での合法化を達成すると積極的である。反対派は、この問題は国レベルではなく、地域レベルで対処するべきであると述べている。近い将来、または数年後に合法化する可能性のある州は,イリノイ、オレゴン、ニュージャージー、 ネバダ、ハワイなどである。

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