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今日11日、下院議会は216対208の投票結果により農業法案を通過させた。これは、下院議会の独自の法案であり、上院が6月21日に通過させた農業法案とは本質的に異なっている。従って、民主党にコントロールされている上院議会と共和党にコントロールされている下院議会は、極端な党派分裂を露にした。

上院の法案には貧困家庭のためのフード.スタンプや食品と栄養のプログラムなどの資金が含まれているが、下院の法案には一切このようなプログラムは考慮されていない。11日のワシントン.ポストによると、通常、 フード.スタンプや栄養プログラムは農業法案の約80%を構成している。しかし、フード.スタンプ支出の大幅な削減を全面に打ち出した大胆な改革法案を提示したことで、下院議会の共和党は勝利した。3週間前、下院議会は著しく削減したフード.スタンプも含む最初の農業法案を提示していたが、保守派の政治家や田園地の一部の民主党らが反発し、この法案の投票を封鎖していた。大半の民主党議員らは、今日下院で投票に至った法案に猛烈な異議を唱えているため、共和党はフード.スタンプは別の法案として、今月後半には投票を予定していると 述べている。

農業法案は、 多くの米国民が飢餓寸前に直面した世界恐慌時代に、十分な食糧を国民に提供するため、フランクリン.ルーズベルト政権下で1930年代に議会が制定したものである。従って、そのルーツはフード.スタンプや食品と栄養プログラムが重要な柱になっている。 おそらく、半世紀以上前に制定された多くの法律は、多かれ少なかれ時代遅れになる可能性が高いため、変革を必要とするが、人間の食に関しては別問題である。特に、飢餓またはそれに近い人口層が存在する限り、全面的に削除できないのがこのようなプログラムである。今日の下院の発表を受けて、農産物組織の関係者らは「あれは本来の農業法案じゃない」と激しく反発している。

現在の議会は、農業法案に限らず、予算、 学生ローンなどの教育費、移民改正法案など、ほぼ全ての国内政策で、超党派の合意に達することがほとんどなく極端に分裂している。少なくとも、現在、指導力と統制力を失ったジョン.ベイナー氏が率いる下院議会でも生じている党派分裂は救いがない。いずれにしても、超党派による農業法案の成立はさらに時間がかかりそうであるため、6月27日上院で通過した包括的移民改正法案は行き詰まる可能性が高い。

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