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米国司法省の司法長官エリック.ホルダー氏は、内部告発者エドワード.スノーデンの対応について、ロシアの司法大臣アレクサンドル.コノヴァロフに昨日手紙を書き、今日その内容が公開された。

26日のワシントン.ポストによると、その手紙にはスノーデンが帰国した場合、「スノーデンがたとえ不可的に死刑に値する犯罪があっても、米国は死刑を求めてはいない」とし、拷問を受けることもなく、米国の法律に従って、軍事裁判ではなく民間の裁判所で裁判を受けることが可能であると書かれている。ホルダー氏は「米国では拷問は不法である」とし、「もし、スノーデンが米国に戻ってくれば、直ちに民間裁判所に連行され、米国憲法において、米国地方裁判官の監督下に置かれることになる。また、スノーデンは、彼が希望すれば弁護士を得る事が可能である」として、公正な裁判を公約しているようだ。また「スノーデンのパスポートは6月22日に廃止されたが、モスクワから米国へは自由に旅行できる」とし、「期限付きのパスポートは米国に直接帰国するのに十分である」と手紙には記載されているという。また「 ロシア政府と米国政府の以前の会話から、スノーデンはロシアから抜け出すことが出来ないと言われている事は記者の報告で理解しているが、それは正確ではない。彼は旅行できる」とホルダー氏は述べている。

ホルダー氏がロシアの司法大臣に手紙を書いた動機は、ロシア当局はスノーデンがロシアの領土にいることを歓迎しているわけでもなく、引き渡すことにも消極的であるとの印象を持ったためであるとワシントン.ポストは述べている。金曜日、インタファクス通信が伝えたところによると、クレムリンのスポークスマンのドミトリー.ペシユコフは「誰も引き渡すことはしないし、将来そうすることもない」と語ったという。しかし、ペシユコフは、「プーチン大統領は米露関係を損なうことを望んでいないと言ったことがあるとし、プーチンはこれを防ぐため強い決意を表明していた」と述べた。また、ロシア当局の話によると、スノーデンはモスクワのシェレメチェボ空港のトランジット.エリアに立ち往生していて、法的に滞在可能な期間は6ヶ月であるという。現在は保護下にあるが「逃亡者の身であり彼の人生は危険に晒されている」とインタファクスは伝えているという。

26日の『ガーディアン』は、ホルダー氏が死刑や拷問を表現した理由は、スノーデンの恐怖を取り除いて、米国への帰国を容易にする為であると推測している。実質的にはロシアの領土にいるわけでないが、ロシアはスノーデンに一時的滞在を許可したという。しかし、まだ事務的なことは完了していないようである。プーチンはスノーデンの申請を検討することにも彼の将来について米国と討議することにも関与しないが、ロシア連邦保安庁(FSB)はFBIと接触すると述べている。スノーデンの弁護士は、スノーデンはロシアで仕事を見つけて生活を営むことを希望していて、既にロシア語を学び始めたという。

以前、スノーデンのロシア滞在は、ベネズエラ、ボルビア、ニカラグアなど亡命受け入れを表明している国の準備が整うまで一時的なものであると言われていたが、現在、本人はロシアに永久滞在することを希望しているようだ。スノーデンの弁護士は、本人はロシア語を学び、市民権を得ることさえ考えていると伝えている。スノーデンのこのような変化は、オバマ政権が、 亡命を援助する国の飛行を阻止するよう同盟国に協力を要請していることと関係がありそうだ。どうやら、スノーデンはロシアに留まる以外に選択の余地はなさそうであるが、問題は、ロシアが米露関係を悪化させてまで、スノーデンを保護し亡命者として受け入れるかどうかである。ホワイトハウスのスポークスマン、ジェイ.カーニーは、スノーデンに残された道は米国に戻る以外にないと言っている。スノーデンは、投獄されることを避けているため、自ら米国に戻ることはないと思われるが、6ヶ月間の滞在許可期限が切れた後、ロシアが永久的又は長期的な受け入れを表明しない場合、米国に戻る以外に選択はなさそうである。スノーデンの希望やロシア当局の意向に関しては、情報に一貫性がないため予測はできないが、彼の運命はロシアの掌中にあるような印象もある。

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