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7月26 日、 米国エネルギー情報局( IEA)のアダム.シミンスキー氏は、2010年から2040年までの国際的なエネルギー展望について、幾つかのポイントを紹介し、および不確実な問題を指摘している。また、IEAはその展望について、それぞれグラフやチャートで解説している。

そのポイントは(1)世界のエネルギー消費は2010年と2040年の間に56%増大すると予測し、その消費の半分は中国とインドで需要が高くなるためであるが、 米国の消費の伸びは10%以下である。(2)再生可能エネルギーと原子力発電は世界で最も早く伸びるエネルギー源であるが、化石燃料は2040年まで世界および米国のエネルギー消費のほぼ80%を供給し続ける。(3)特に米国で、タイトガス(天然ガスの一種)、シェールガス、コールベッド.メタンの供給が増えることで、 天然ガスが最も早く伸びることが予測される。(4)世界の石炭の消費量はほとんど中国で増大するため、石炭は引き続き需要は高い。また、石油やその他の液体燃料は更に成長がスローになる。(5)現在の世界的なエネルギー政策や規制では、二酸化炭素の排出量は2040年までに46%増大することが予測される。

しかし、シミンスキー氏は不確実な問題が沢山あると指摘している。例えば、(1)米国とヨーロッパの経済問題に未解決の長期的影響があり、中国、インド、ブラジルを含む主な国で2012年から13年に景気が減速、(2)2011年の福島原発の事故の影響から日本の景気が本格的に回復するタイミング、(3)中東および北アフリカで社会情勢が不安定、(4)シェールガス、タイトガス、コールベッド.メタン生産の潜在性、(5)OPEC市場の分担決定などを不確定要素として挙げている。(以下、リンクによる図表を参照)

この図表は 例えば中国 、インド、その他の非経済協力開発機構OECD国でエネルギーの需要が増大することを示している。米国(青の棒線)と比較すると、2040年までには中国やインド(茶色の棒線)でかなり増大する。

この図表では2010年には米国と中国のエネルギー需要はほぼ同じであるが、2040年までに中国のエネルギー消費は米国の2倍になる。また、インドはGDPが伸びると予測されている割には、エネルギーの消費量は中国と著しい大差がある。

この図表は、左から米国、ヨーロッパOECD、日本、韓国、中国、インド、ブラジル、中東、アフリカ、ロシア各国のエネルギー強度(青の棒線)、各国のGDP(茶の棒線)、人口(緑の棒線)の傾向を2010年から2040年までの平均的年間の変化をパーセントで示している。

この図表は、世界のエネルギー源で、再生可能エネルギーと原子力エネルギーの消費が最も早く伸びることを推測している。このグラグによると、天然ガスの消費は2010年に22%であるが、2040年には23% 以上に上昇する。原子力は2010年には5%であるが、2040年には7%まで伸びる。一方、石炭は2010年には28%であったが2040年には27%に減少する。液体燃料は2010年の34%から2040年には28%に減少すると予測されている。

この図表は、2040年には石油輸出国機構(OPEC )の生産の増大はほとんど中東であることを示している。OPECの石油生産は1日100万バレルである。

この図表は、2040年には、米国とブラジルはバイオ燃料の消費が最も増えることを予測している。世界のバイオ燃料の生産量は1日100万バレルである。

この図表は2040年までに天然ガスの生産が増大する国は、非OECDヨーロッパ/ユーラシア大陸、次に中東、三番目に米国であることを示している。

この図表によると、2040 年の世界の電力供給源は、引き続き石炭が主な電力資源であるが、2010年に比較すると減少することが予測されている。一方、再生エネルギーと天然ガスの 需要が最も早く伸びることを予測している。

この図表は、2040年には中国で原子力発電の需要が著しく伸びることを予測している。しかも、世界の原子力発電消費量の40%以上が中国で増大すると推定している。日本は、2040年には原子力発電によるエネルギー源は減少すると予測されているが、2010年に比較すると極端な差はないようである。

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