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29日、多くのメディアは、FBIが3日間に渡る全国捜査で、多数の児童売春斡旋業者を逮捕し、今回の捜査で105人の子供達が救済されたことを伝えた。

FBIは3日間、全国一斉の極秘捜査に乗り出し、米国76の都市で150の売春斡旋業者を逮捕した。犠牲になった子供達は主に13歳から17歳までの範囲である。今朝、ニュース会見したFBI捜査部の役人は、子供を犠牲にして私腹を肥やす売春斡旋業者が存在するとして、まだ捜査の手を緩めることはできないと語っている。

この一斉検挙は、米国司法省の児童に対する搾取、猥褻、児童の行方不明を捜査する複数の法務執行機関と連携して、FBIが実施したものである。この捜査は、米国の子供たちの性的人身売買の問題に対処することを目的とし、2003年FBIが設置したイナセンス.ロスト.ナショナル.イニシャティブ(Innocence Lost National Initiative、 またはILNI)プログラムに基づいている。ILNIの設置は今年で設立10年目にあたり、現在では大規模な犯罪対策プログラムになっている。 この分野でのFBIの捜査活動は過去10年間で66の任務部隊に拡大し、子供に対する暴力、搾取、誘拐などを防ぐため奮闘している。これまでに1,300の売春斡旋業者を摘発し、2,700人の子供を救済したという。

子供を標的にした質の悪いこれらの犯罪者は、不動産、自動車、金融資産の差し押さえを含めて、終身刑および複数の刑罰に処される場合が多いという。犯罪の犠牲になる子供たちは、 孤独、貧困など罠にはまりやすい家庭環境があり、搾取されやすい要因があるようだ。全米児童貧困センターによると、全米には1,600万人または22%の子供が貧困状態である。これらの子供達は、連邦政府が定める4人家族で年間収入23,550ドルの貧困レベル以下の家庭で暮らしている。4人家族であれば、通常その2倍の収入が必要であるため、この基準から推定すれば、全米の45%が低所得家庭の子供達である。大抵、貧困家庭の子供達の両親は働いているが、低賃金や雇用の不安定に苦労して生きている。従って、そのような環境におかれるティーン世代(10代)は社会的、感情的、および行動上の問題につながり、本来持っている彼らの能力を妨げる結果になると同センターは述べている。

専門家は通常、このような側面から不安定な子供達が性的人身売買の犠牲または性的犯罪のターゲットになりやすいと分析している。子供に対する犯罪を防止するため、FBIを含む複数の法務執行機関が全米レベルで捜査するその背景には、一般には知られていなかった子供を標的にした犯罪地下組織が米国にも例外なく存在することを明白にしている。子供の貧困層が増えている現状で、特に経済的に問題のあるティーン世代が陥りやすい性的人身売買問題の深刻化を浮き彫りにしている。

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