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マンハッタンの上部西側のウオーター.フロントにちょっと変わった豪華マンションの建設が進められている。ハドソンのリバーサイド通りの眺めの良い場所に33階の高層ビルのマンションを建設するプロジェクトには、低所得者の手頃な値段の賃貸マンションも含まれている。しかし、最高$100万のマンションを購入する金持ちと$1,000前後の部屋を賃貸する低所得者とのエレベーターとドアは別々の方角に設置する設計になっている。これは「金持ち用のドア」と「貧困者用のドア」と呼ばれている。

ヤフー.ファイナンスによると、この豪華マンションの建設プロジェクトはマンハッタンの住宅開発業者エクステルである。219ユニットは購入者用で、55のユニットは低所得者用または中産階級用の賃貸物件として設計されたもので、開発者は税控除を得ることが可能である。この豪華マンションの建設計画で、 金持ちと一般の住人を分離するシステムは 、内装の違いだけではなく、賃貸者が利用する管理会社、部屋の方角、および景色も変わるという。219のユニットの販売価格はそれぞれ$100万以上であり、一般のアメリカ人には手が出ない豪華マンションである。 一方、一般向けの賃貸マンションの賃貸料は月々最低$845であり部屋数により幅がある。 この賃貸用55戸の入居者の年間収入は、少なくとも中間所得の60%以下または$51,450であることが規定されている。

19日のビジネス.インサイダーによると、これは手頃な値段の住宅を提供するためのニューヨーク市の「包括的な地区制戦略」によるプロジェクトであるという。市場率での住宅建設を行う住宅開発業者に動機を与え、 値段を抑えて販売または賃貸できることを要求している。手頃な住宅はただ価格に無理がなく住みやすいというだけでなく、新しい豪華マンションの場所と性質も同じであるべきである。金持ちがハドソン.リバーを見渡せる新しいマンションを得ているなら、一部の幸運な当選者も手頃な値段で同じ場所に住むことを可能にするべきであるというニューヨーク市の発想に基づいている。$100万以上のユニット購入者と低い階層部分の55戸の賃貸者は別々の専用ドアを使用する設計になっているが、賃貸用のユニットはハドソン.リバーに面していない。しかし「貧困者用のドア」を取り除いて、手頃な価格のユニットももっと眺めの良好な上階層に移すなど、市はこの建設プロジェクトの一部変更を要求する可能性もあるという。

マンハッタンに$1000程度で借りられる55のユニットは抽選であるため、可能性はかなり限定されている。しかし、従来、豪華マンションと安い物件は、土地柄や環境など、様々な条件が自然と異なることが当たり前であったが、この発想を変える豪華高層マンション建設の斬新的な構想が注目されている。問題が指摘されている点は、人種分離ならず、購入者と賃貸者が利用できる入り口やエレベーターが分離されるということである。しかし、これに違和感を持たない人達が申し込みをすると判断すれば、さほど問題はないかもしれない。ニューヨーク市は、過去も将来も手頃な値段のマンションや住宅建設を推進する数少ない大都会の一つであると言われている。

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