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先週7日にアルゼンチンのウエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年の夏期オリンピックは東京が選択されたとの発表があった瞬間各地で歓声があがった。東京公園に集まった人達の喜びは率直であった。また、会場に正装で参加していた若者たちはお互いに抱擁しあって喜び、中には涙を流しているスーツ姿の20代の男性をCNNのカメラがとらえた。特にまだ続いている放射線汚染の問題や韓国のあるグループの妨害があったにも関わらず東京が選択されたため、その感動は特別であったと思われる。

2020年夏期東京オリンピックは今後の経済成長に著しいプラスがある反面、日本は幾つかのチャレンジにも直面している。それは現在も漏洩がある放射線の問題である。日本は、長い景気後退を経験し、また2011年3月の大地震と津波で多くの生命を失い、更に福島原発の事故以来続いている放射線漏れにより、 経済的、精神的、その他の多大な打撃を受けている。従って、東京で2020年にオリンピックが開催されるというニュースは日本の空に突然太陽が輝き始めたようなイメージが浮かぶ。間違いなく、経済と雇用に拍車がかかるとの希望と期待が彷彿しているようだ。8日のロイター通信によると、150,000の雇用創出を伴い、3兆円以上の経済押上が推定されている。日本にとって経済回復の絶好のチャンスである。

東京電力は放射線で汚染された数百トンの水が毎日太平洋に流れていることを認めた。中国は2011年の災害以後、少なくとも日本の5つの県から生産される乳製品、野菜および魚介類の輸入を禁止した。韓国は放射線汚染を懸念して、6日福島原発周辺の広域漁業からの輸入禁止を拡大したという。 風評被害による経済的ダメージは想像以上であったと察するが、日本は2020年までに安全で海外の旅行者が安心できる環境を整えるための大きな目標とチャンスを獲得した。再度、「世界は日本に目を向ける」ため、東京電力はオリンピック開催の直前まで原発問題に適切な対応をしなくてはならない。9日のCNNニュースによると、阿部首相は、現在も今後も健康上の問題はないことを明確にしたいと語った。また、世界の支持に感謝し、安全なオリンピックが開催できるよう放射線を「効果的に清掃」することを誓ったという。

特に、東京が選定される前の数ヶ月間は韓国の破壊行為があったという。韓国のある市民グループは、IOCが東京を選択することに反対する運動を展開していたようだ。7月7日の Japan Today によると、このグループはVANK と呼ばれ、約7万人のメンバーで構成されるサイバー外交組織であり、オンラインで日本の選出に反対する請願を求めるキャンペーンを実施していたという。同組織は 4月に東京や大阪で日本の超国家主義団体が差別的な反韓国デモを行ったとして、「IOCの平和と人道主義の精神に反する」と抗議した文書を IOCや、ニューヨーク.タイムス、ワシントン.ポスト、およびCNNに送ったという。VANKは日本を危険な国として印象づけ、日本にはオリンピックの資格がないとして東京が選択されることに反対する一方で、自国をアピールする運動を展開していたようである 。

極右翼派の反韓国デモが真実であったとしても、現実的にはどの国にも自国にダメージを与える極端なグループは存在する。日本と韓国は歴史上緊張関係があり、多少のわだかまりは残っているかもしれない。更に現在、二国間は経済競争の意識もあるため、このようなグループが台頭しても不思議ではない 。しかし、ロシアも同性愛者に差別的な政策がある論争的な国でありながら、2014年の冬季オリンピックに選定されている。 多少なりとも何らかの差別は世界のどの国にも存在する。故に、他国を批判する一方で自国をアピールすることが正当な手段ではない。VANKのような一部のグループが「日本のオリンピックの利益を妨害することは二国間の関係に重大なダメージを与える」と懸念する声もあったようだ。一般の「日本人は平和を重視する国民であり、外国人嫌悪ではない」と阿部首相も弁護している。 今回、2020年の夏期オリンピックに東京が選定された主要因は、世界の多くの友が、どのような障害があっても乗り越えてきた日本の強さを知っているからだと信じたい。日本は、60対36 の圧倒的な票差で当選したその特別な感慨を2020年後も持ち続けてほしい。

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