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シリア問題は予期しなかった良い方向に展開している。ロシアはシリアに化学兵器を放棄するよう提案し、シリアはロシアの提案を受け入れたという。もし、これが本当なら米国はシリアを攻撃する必要はないため、 ロシアが仲裁に入ったような格好になった。従って、シリア攻撃の政策の是非は、ロシアの提案が真実であるかどうかという疑問に焦点が変わった。

ロシアは、シリアが化学兵器を諦める計画は米国と同盟国が軍事行動を排除した場合に成功すると述べている。また、この提案は国連がシリアの化学兵器を確認し、処理するため国連安全保障理事会が承認しなくてはならないと述べている。 10日のロイター通信によると、シリアの外相は、「我々は化学兵器禁止条約に参加したい」と述べ、国連の規律に従って、化学兵器の保管場所、化学兵器の生産停止に関する全ての情報をロシアおよび他の国連の代表国メンバーに提示する準備があると言っているという。

これに対する米国の反応について、国務長官ジョン.ケリーと国防長官チャック·ヘーゲル両氏は、 軍事行動の脅威はアサドに化学兵器の使用を止めさせるため重大であったと語った。また、この提案は国連安全保障理事会によって承認されなければならないと考えていると語った。更に、この提案は確認可能でなくてはならないとし、その提案に基づく行動は速やかに行われる必要があると述べた。ロイターによると、 ケリー氏はこの提案についてさらに協議するため、木曜日にジュネーブでロシアの外務大臣セルゲイ·ラブロフに会う予定である。オバマ氏は、肯定的な展開であるとし(1)アサドを政権交代させる肯定的な外交的手段を模索しながらシリアにプレッシャーを与え続ける、(2)万一に備えて、引き続きシリア攻撃に関する議会の承認を得る、(3)シリアが国連に全ての情報を提供し、完全に化学兵器を放棄する期間については長く待たないとの3点を明白にした。更に、オバマ氏は、シリアが化学兵器を放棄することを確認する時間をロシアに与えるため、軍事攻撃を承認するための投票を遅らせるよう今日議会に要請した。

フランスはこの事態の展開を受けて、国連安全保障理事会はシリアの化学兵器を監視し、化学兵器の消滅の状況を確認するべきであると述べた。また、もしシリアがその条件に従わない場合、重大な結果になるため法的拘束力が必要であるとコメントしている。また、ロシアとシリアのこの動きは真実であるかどうかを明確にする必要があるとし、もしアサドが非協力的であった場合、軍事行動を認める立場であることを示唆した。

議会の反応として、非常に望ましい展開であると喜ぶ議員もいる。しかし総体的には、まだ半信半疑であるため、複数の議員は、提案を強制するメカニズムが必要であり、シリアが国連に情報を提供する期限を設定することを提案している。また、世界はシリアの化学兵器を確認し粉砕する絶好のチャンスであり、国連も外交的にシリア問題を解決するチャンスであると述べている議員もいる。オバマ氏は今夜東部時間9:00から、米国民にシリア攻撃支持を要請するため演説する予定であるが、事態が急遽変わったため、スピーチの内容とトーンが幾分変わるかも知れない。シリア問題は、非常に早いスピードで展開している状況である。

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