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28日に上院の決議法案(CR)を受けた下院議会は、 29日の日曜日、12月15日まで政府に融資し、アフォーダブル.ケア.アクト(ACA)またはオバマケアを1年延期し、医療器具税を撤廃する法案に投票し、231対192票差で通過した。また、27日オバマ大統領は連邦政府が閉鎖した場合、海外に注留する軍隊に支払いができないと警告したため、万一政府が閉鎖されても軍隊に融資する法案を別途投票し、下院は 圧倒的にこれを支持した。この下院の軍隊支払い法案は上院でも支持すると言われている。

しかし、オバマケア1年間の延期はオバマケア撤廃の戦略を強化しているとの見方もあり、上院の民主党は延期に反対している。民主党は、10月1日から新たに数千万人が医療保険に加入する準備をしている時でもあるため、1年間の延期は何を意味しているのか、どのような影響が出てくるかを懸念している。延期に同意すると、いずれ廃止に追い込まれる機会を開く危険性もあり、オバマケアを撤廃した場合、今後10年間で医療器具税の$300億 を赤字に計上させることになるため、米国の財政を助けることにはならない。また、今まで高い医療保険を払い続けていた国民は安い医療保険に加入する機会を失い、引き続き高い医療費を支払わなくてはならない。更に、ACAが撤廃された場合、若く健康な人達はほとんど医療保険を購入することを諦めるため、高齢者の毎月の支払いは20%前後高くなることが予測されている。

一部の富裕層を保護するため課税に反対している保守派は医療器具税にも反対している。しかし、医療器具税はACAプログラムの維持に役立っているため、今日、上院は様々な影響を懸念して、下院の1年延期提案を拒否した。現在のところ、オバマ氏および議会の間には硬直状態を解決するための最後の交渉を行う様子は見られない。従って、政府の閉鎖は時間の問題であるが、閉鎖期間は不明である。大多数の共和党は、59%のアメリカ国民が債務不履行と政府閉鎖につながるオバマケア融資の停止に反対しているため、共和党極右派の極端な戦略により、政府が閉鎖された場合、共和党が責められることを意識しているようである。

新人上院議員テッド.クルーズは、オバマケアの撤廃を掲げるティパーティの主な代弁者であり、2016年の大統領選挙への野望を抱いている。ティパーティは2009年1月にオバマ氏が初の黒人大統領に就任した直後に台頭したグループであり、課税に反対し、オバマケアが中絶を促進すると主張し、宗教的および政治的イデオロギーを優先している団体である。オバマケア撤廃を目指しているティパーティ議員と呼ばれているクルーズは、多くの米国人が無理のない医療保険を受けるようになること、および大半の米国人がオバマケアの融資を停止することに反対している事実を否定している。また、1年延期の新たな提案が米国の財政にマイナスであることを認めず「オバマケアの1年延期は良い妥協案だ」と述べ、上院のリーダーは譲歩しないと批判し、上院共和党内で孤立している。いずれにしても、 国民の意志とは裏腹に政府閉鎖へのカウントダウンが始まった。

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