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米国議会の週末の動き

上院の民主党および共和党の代表者らは、オバマ氏と週末も協議を行ったが未解決のまま政府閉鎖2週間目を迎えた。米国は今日コロンバスの祭日であるが、 東部時間午後3時からは上院および下院の代表者がオバマ氏との協議を予定している。昨日は、ワシントンで開催された退役軍人数百万人が参加したと言われるデモ抗議にティーパーティ議員らが参加し、オバマケア撤廃を再度訴えたようである。また、世界銀行(WB)や国際通貨基金(IMF)のリーダー達の会合が開催され、世界のリーダー達が米国債務不履行の危機の懸念を表明し早急な債務限度引き上げを要請した。

昨日は、上院多数派の民主党リーダー、ハリー.リード氏及び上院少数派のリーダー、ミッチ.マコネール氏を含む複数の代表者がオバマ氏と政府再開および債務限度引き上げに関する協議を行ったが合意には至らなかった。上院共和党の女性議員スーザン.コリンズ氏が提案した(1)継続決議(CR)法案で政府に3月まで融資を提供する(2)1月まで債務限度を上げる(3)オバマケア又はACAを改革する(4)医療器具税を延期する(5)ACA下で政府の助成金を受ける人達の収入適正資格の規則を引き締めるなどの5項目が協議の要点であった。

しかし、上院の両党は主に、セクエスター(自動支出削減)の問題で行き詰まっているようである。両院が承認した支出約$987億に対して、共和党は、 エンタイトルメント(義務的プログラム)の削減を行うことで、セクエスターで$967に減少させ、医療器具税の撤廃を主張している。一方、民主党は、セクエスターの支出削減を減少させ、 債務限度引き上げを長期的にし、幾つかの強制支出の削減と歳入のミックスを希望している。従って、リード氏はオバマケアを援助する医療器具税の歳入が失われることに反対しているため、週末に行われた上院での協議は未解決のままである。また、両党は、債務限度引き上げの期間および政府を再開するため政府に融資するCR法案の期間も合意に達していない。

昨日は、ワシントンD.C.で数百万の退役軍人による政府閉鎖と公園施設の閉鎖に対する抗議運動が開催された。彼らは、第二次世界大戦(WWII)にゆかりのあるメモリアルからホワイトハウスまで行進したが、メモリアルでは、デモの主催者が予期していなかった事態が発生。ティーパーティの複数のメンバーが、この機会を利用して、再度オバマケアの撤廃を訴える始末であった。最早、ACAを撤廃する方法も成功する望みもないと言われている状況で空しい努力をしている。また、参加者の中にライフルと弾薬を所持していた一人が逮捕されるなど、平和的なデモが妨害されたようである。退役軍人は、この日の主旨は退役軍人の名誉を称えるためであり、WWIIメモリアルを再開させることが目的であり、ティーパーティ議員による政治議題 は予定していなかったと説明している。ワシントンの地元のティーパーティ.メンバーがティーパーティ議員を招待したと言われている。参加者は一部のバリケードを取り除いて公園に入り込んだ。そこに オバマケア廃止の先導者であるティーパーティ議員のテッド.クルーズとサラ.ペイリンらが「ハイジャックした」ということである。

ティーパーティ議員の議会妨害は前代未聞である 。1960年代以来、米国は80回以上、 今回のような異常な障害は一度もなく債務限度を引き上げてきた。 世界経済に及ぼす影響も何も考慮せず、無謀な彼らの行動を誰も阻止することは不可能になっている。米国が借金を返済できない事態に陥れば、米国は世界の第二級クラスに格下げになることは間違いない。昨日開催されたWBおよびIMFのリーダー達の会合には、米国財務省のジェイコブ.ルー氏や、連邦準備制度(FRS)理事会の議長のベンジャミン.バーナンキ氏も出席した。ルー氏は、「米国は国際金融システムの支えになっている」ことを強調した。世界の多くの国は、ワシントンの米国議会はアメリカの安定性に依存している他国に与える影響をほとんど考慮していないとの印象を抱いているようである。現在、リーマンショック以来の経済的な不安定に直面しているため、米国債を保持している日本や中国はかなり神経質になっている。月曜日は、日本、香港、オーストラリア、台湾を含む複数の国で株式市場が低下したようである。しかし今日、両党のリーダー達がオバマ氏と協議することが判明したことで、東部時間午後1時過ぎにはニューヨーク株式市場は前日の損失を跳ね返すように上昇した。

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