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連邦政府閉鎖の初日前後から2010年にオバマ氏が署名した医療改正法(アフォーダブル.ケア.アクト、ACAまたはオバマケア)のウエッブサイトにコンピューターの技術的エラーが発生している。そのため、このサイトからACAに申請手続きを試みる数百万の医療保険加入者のアクセスを困難にしている。これについて議会は認識不足があるため、今日、共和党が支配する下院エネルギー通商委員会は、主にACAのウエッブサイトを構築したコンピューターの請負業者に対する聴聞会を開催したが、問題解決の論議より批判に集中した。

ACAのウエッブサイトは、医療保険の市場取引プログラムを独自に準備している州を除いて、36州でサービスの利用が可能であるという。しかし、連邦政府が一部閉鎖した10月1日からACAのウエッブサイトはほぼ機能不全であると言われている。技術的には5つ以上の広範な箇所に問題があることが確認されていて、現在修理中であるが、ほとんど完了していない状況であるという。これまで、申請手続きに成功した人達も沢山いることが報告されているが、一方、コンピューターの 技術的な問題に直面している人達は、スピードが異常なほどのろい、反応しない、エラーが発生するなどの苦情を訴えている。オバマ政権は、コンピューター会社に修理を依頼していると言われているが、数日間で解決するような簡単な問題ではなく、極端に複雑なシステム下でのトラブルであり、修理または再度デザインを構築し直すには数ヶ月またはそれ以上時間がかかるという。従って、政府の閉鎖中に発生したと思われるACAのウエッブサイトの技術的トラブルは、期限内に申請手続きが不可能である人達に対する法的処置も含めて、悲観的に取り上げられている。

今日の聴聞会では、聴聞席を支配している共和党議員が主に行政関係者とコンピューターの請負業者を攻撃する機会になったようだ。共和党委員会のメンバーは、 コンピューターの技術的な問題が発生していたことを明確に知らされていなかったため、行政の透明性に問題があると批判した。また、申請手続きは進行中であると繰り返し誤情報を伝えていると行政を批判し、ACAの施行は、問題が解決するまで保留にするべきであると主張している。複数の共和党は、ウエッブサイトにアメリカ人の医療情報を含む個人情報を入力することは安全でないと指摘したが、現実的にはACAの手続きは申請者の健康状態とは無関係である。また、申請手続が遅れた場合、強制加入に伴う罰金を延期するよう主張した。一方、民主党は何百万人ものアメリカ人が加入できることを期待し、数千人は署名に成功していると反論している。この法律を擁護している民主党は、共和党はサイトを改善することを論議するより、むしろこの法を妨害しようとしていると指摘している。

ACAのウエッブサイトを構築したクオリティ.ソフトウェア.サービス株式会社(QSSI)の副社長アンドリュー.スラビ氏は、複雑なシステムであるため、完全な問題解決には時間が不足していることを政府が閉鎖する前に予め伝えたと述べた。QSSIがデザインしたウエッブサイトは、政府当局が申請者にアカウントを作成するよう要求していて、これにより当局が申請者の助成金の適正資格を判断できるようになっている。申請者側とそのデーターベースを監督する当局側との複雑な統合システムであるため、簡単に修理できるような問題ではないと主張している。一方、連邦政府の主なコンピューター請負業者であるCGI連邦の副社長シェリル.キャンベル氏は、修理に数ヶ月もかかることはないと述べ、指定された1月1日の期限までに ACAの申請者は手続きが可能であるはずだと述べたが、サイトが正常に作動する特定の日程については提起していない。

2014年1月から強制加入が施行されるため、コンピューターの技術的エラーが原因で期限内に加入手続きが出来ない人に対する懸念もあるが、オバマ氏は21日にホワイトハウスのローズ.ガーデンでACAに関するスピーチを行い、ウエッブサイトでの申請手続きが最も簡単であるが、これだけが方法ではないと語った。24時間対応の電話でも申請は可能であるし、連邦政府のACA下での医療保険を取り扱う地元の医療センターや病院では訓練された専門家が援助してくれるため、問題なく申請手続きは可能であると説明している。

既に何らかの医療保険に加入している85%の国民は署名する必要はない。また、25州はすでにACAの拡大部分であるメディケイドを拡大したことが伝えられている。ACA の利点により、従来医療保険に加入できなかった貧困者にメディケイドを拡大した25 番目の州はオハイオで約275,000 人がその恩恵を受ける。そのような状況下で、問題解決に集中することより、サイトのコンピューターのトラブルを悲観的に批判している一部の共和党にとって、これが再度ACAまたはオバマケアを廃止する良い機会になっていると指摘されている。いずれにしても、 この法律によるこれまでの実績とは裏腹に、40回以上の撤廃を含む様々な妨害、 政府の閉鎖、次にウエッブサイトの技術的なトラブルと、オバマケアは次から次に難問に直面している。

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