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2014年の議会選挙は、雇用拡大を含む経済向上の課題に並行してアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)又はオバマケアが最大の論点になりそうだ。共和党はこの法律のおかげで議席を増やすことができると主張し、共和党が支配する下院議会は15日、オバマケア制定の抜本的な目的を著しく弱体化する法案を通過させた。一方、下院共和党の空席をうめるため、ルイジアナ州第5地区からの候補であった二人の共和党議員はオバマケアに対する対照的な政策を掲げていたが、2014年の議会選挙に何らかの展望性を示唆する投票結果が判明した。

最近、共和党はACAサイトの技術的問題、古い保険計画保持者に対する保険会社のキャンセル、これに関するオバマ大統領の過去の間違った公約あるいは説明不足の失言 、予想より低かった医療保険の10月の加入率など一連の問題を「大惨事」と批判している。特に、キャンセル通知を受けた数百万の国民が失望している現状が共和党にチャンスを与え、2014年の選挙は共和党に有利になると主張している。

また、オバマ氏は14日キャンセルを受けた国民にたいし、1年間の更新を提案したが、下院議会は15日には驚くほど早急に、国民が現在保持している保険計画を維持可能とする法案を261対157票で通過させた。 オバマ氏の提案の意図は、ACAの規定に適合しない古い保険計画でも1年間だけ更新できるとする一時的措置であるが、15日に下院で通過した法案は、今後もACAの規定に束縛されない医療保険を国民に販売することを保険会社に許可している。下院法案の通過は、選択も多く、質の高い、しかも誰でも加入可能な医療保険を提供するACAの従来の目的を著しく弱体化させることを意図しており、徐々に ACAを撤廃に追い込む策略であると言われている。しかも、下院議会の39人の民主党が賛成票を投じたことで他の民主党にショックを与えている。あまりにも突然の投票だったため、この39名は法案の本質を良く理解した上で投票したのかどうかは不明であるが、上院では下院のこの法案に投票する事はあり得ないし、オバマ氏も仮に上院で通過しても拒否権を行使すると宣言している。

オバマケアはさんざん打ちのめされているような状況であるが、昨日、下院共和党の空席を埋めるため行われた投票は意外な結果が出た 。17日のロイター  によると、二人の共和党の候補者は、昨日(16日)の投票で60%を獲得して圧勝したバンス.マカリスター氏と対抗者のニール.ライザー氏である。両氏はACA問題では対照的な政策を掲げ、10月の予備選挙での投票率はライザー氏の32%の支持率に比較し、マカリスター氏は18%であったため、最後の投票で逆転した結果になった。マカリスター氏は軍人としての経験もあるビジネスマンであり、ワシントンD.C.さえ訪問したことがない政治的には未経験の新人である。一方、ライザー氏は米下院多数派のリーダーであるエリック·カンター氏を含めて複数の著名な共和党員議員およびティーパーティの支持を受けていた。ルイジアナ州の共和党知事ボビー.ジンダル氏はACAのメディケイド拡大で近い将来州で発生する融資の負担を拒否していて、ライザー氏は知事の立場を支持していた。しかし、マカリスター氏は「オバマ大統領が医療改革の努力を呼びかけ、署名したACAのメディケイド拡大をルイジアナ州は受け入れるべきだと主張」していたという。

下院共和党の空席を補充するための投票は、地区内で投票する有権者層の人口動態が大きく反映するため、黒人が多く、社会的保守派の多いルイジアナ州の第5地区と同一視はできないが、11月5日のバージニア州知事選の投票で、同じく政治的経験のない民主党のテリー.マコーリフ氏が、オバアケアの撤廃を主張したティーパーティに後押しされたケン.クチユネリ氏を打倒した点で類似している。2014年の議会選挙では、ほぼ確実にオバマケアが重要な論争の焦点になると思われる。国民は、医療保険がないため、疾患のある個人は医療保険に加入できず、重病を患うと経済破綻する脅威のあった過去に戻ることを支持するのか、またはスタートラインでは問題が多いオバアケアであるが、徐々に医療保険の加入者は増え、無理のない医療保険を国民全員が保持できるようになることを目指すのかどうか、 結局国民が選択すると思われる。

また、下院議会の共和党は分裂化しているため、2014年の最も重要な課題は下院での機能不全を修復することである。ティーパーティ議員が誘導した連邦政府の閉鎖は機能不全が表面化した極端な例であり、現状では雇用、移民問題などの重要な法案を通過させることは不可能である。マカリスター氏は、両院が共和党でコントロールされ、オバマケアの撤廃を掲げる共和党大統領に政権交代しない限り撤廃はあり得ないと述べている複数の共和党リーダーと同じ考え方を表明している。つまり、オバマケアの撤廃は非現実的であるため、この法律を向上させることを主張し、ACA下でのメディケイド拡大を支持している。従って、2014年の選挙では、超党派の多くのメディアが疑問視しているティーパーティ議員の「強硬姿勢の限界」が顕著になるかどうかも重要な注目のポイントである。

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