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14日の今日はコネチカット州ニュータウンの小学生大量殺戮事件からちょうど1周年目を迎えたが、昨日発生したコロラド州のアラパホ郡の銃乱射事件は、ニュータウンを含む過去の事件を更に劇的に回想させている。ニュータウンの家族は9日、メディアに対して14日にニュータウンで取材することを断る旨の要請を公表した。あれから1年、ワシントンの議会は何の行動も起こすことはなかったが銃規制はむしろ州レベルで強化された。

1999年4月20日、最悪のキャンパス銃乱射事件が起きたコロンバイン高校からわずか10マイル程度の距離にあるアラパホ高校で、昨日13日に銃乱射事件が発生し、2名が負傷し襲撃犯人は自殺した。負傷した2名のうち1名は襲撃者に撃たれ重傷であるが、もう一人は軽傷であるという。襲撃者は同校の学生であると見られている。アラパホ郡警察当局は、昨日の銃乱射とニュータウンとの関わりを否定している。昨日の事件はタイミングが劇的であるためセンセーショナルに報道されたようだ。

上院民主党多数派のリーダーであるハリー.リード氏は上院議会での記者会見でニュータウンの家族に、「アメリカの暴力の文化をどのように変えることができるのか意義ある会話をすることを約束した」とし、「私の声が聞こえる範囲内にいる人は全てその会話は終っていないことを知ってほしい」と語った。 9日、ニュータウンの家族は1周年目を迎える14日にはメディアと関わりたくない意志を表明し、メディアに対して「私たちをそっとしておいて下さい」と要請した。彼らは、「静かに個人的な地域の集会を催し、失われた人命を尊重したい」と語ったという。CNN、NBC、 USATODAYなどはその要請を尊重し、ニュータウンでの取材をしないと表明している。今日、主要な大手メディアのニューヨーク.タイムス、ワシントン.ポスト、ロイターなども今日が1周年目であるとの記事は掲載しているが、現場からの取材報告はしていない。

しかし、APはニュータウンを訪問し、今日の地域の様子を伝えている。ビジネスは通常どおりオープンしているが、「メディアはお断り」のサインおよび被害者に対する追悼表現の掲示があちこちで目に付くと報告している。何人かの住民は、彼らの気持ちを記者に語る意志があり、ニュータウンで育ったある男性は過去の事は過去の事だと思いたいが被害者のことを忘れることはできないと語ったという。 ニュータウンは今日、教会でのメモリアル.サービスが行われたため、その時間帯にオバア大統領およびミッシェル夫人は、ホワイトハウスで26本のろうそくに点火し、被害者に敬意を表し黙祷を捧げた。また、オバマ氏は「我々は、危険な人物が簡単に銃を入手することが出来ないようもっと努力する必要がある。我々は精神的に問題のある人物にもっと治療の機会を与える必要がある。我々の子供を傷つけないよう、もっと保護できるよう、 愛され、尊ばれ、大事にされていると子供達に感じさせるよう可能な限りあらゆる努力をしなくてはならない」と述べた。

メディアに対するニュータウンの家族の宣言は、連邦政府が1年間、簡単なバックグランド.チエック(BC)さえ制定することが不可能であったことと直接的な関連性があるかどうかは不明であるが、コネチカット州を含む州レベルでの銃規制は強化されたと言える。特に2013年は、例年より遥かに多数の銃規制が強化され新たな法案が更新された年である。例えば、15州及びワシントンD.C.は銃法を強化し、ニューヨーク州では1月に厳密なBCに加えて、アサルト銃の類いを全て販売禁止した。イリノイ、コロラド、デルウェアを含む8州はピストル販売にBC法案を制定した。コネチカット州は4月4日に知事ダネール.モローイ氏が100以上のアサルト銃器と弾薬倉を禁止し、全ての銃器販売でBCを義務化する全米で最も厳しい銃規制法案に署名した。4月5日、メリーランド州は銃器購入に指紋を義務化し、銃器販売業者の基準を更に強化した。

しかし、ニュータウンの事件以後、12,000人以上が何らかの銃関連による暴力で死亡したと言われている。銃規制が強化されても、相変わらず銃乱射事件は絶えない。14日のロイターによると、不法銃に対抗する市長グループの報告では、ニュータウン後、事件の規模に関係なく、28の学校で銃乱射事件または銃による暴力が発生したという。今日MSNBCのインタビューに応じたコネチカット州出身の米国下院民主党議員ジム.ハイムス氏は、ニュータウンの襲撃犯人「アダム.ランザは絶望的なほど精神保健の援助を必要としていたが、彼はそれを得ることが出来なかった」と語った。オバア政権は10日に精神衛生のアクセスを強化するため予算割当を発表したばかりであるが、これを強く推進するべきである。

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