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2010 年12月22日は、 オバマ大統領が軍隊に従事する 同性愛者の兵士に対して定めた法律であるDADT (Don’t Ask, Don’t Tell )の撤廃法案に署名した日である。DADTは1993年12月30日にビル.クリントン前大統領が署名し、1994年2月から施行された法であり、ゲイであることを軍隊で公表しないこと、または秘密を維持することを強制した法律である。軍隊での同性愛者に対する差別から保護することが目的であり、入隊を禁止する事より一歩向上した法律である。

1992年、ゲイの海兵隊がゲイであることを告白したため解雇されたことがこの法律を制定するきっかけになった 。クリントン氏は1992年の選挙キャンペーンで同性愛者も入隊できることを公約したため、解雇された本人は告訴した。その時の連邦裁判官は、彼を軍隊に復帰させるよう命令した。この事件を受けてクリントン氏は、軍隊の申請を受け付ける際、聞くべきではないと提案したことからクリントン政権は文字どおり「聞くな、話すな」という意味のDADT法を制定した。これは同性愛者を保護する目的であったが、そのプライバシーを公表しないという条件で入隊を許可したため絶対的な秘密を維持する必要があった。

しかし、法律の効果はさほどなく、 1995年から1998年の間に解雇される率は増大した。オバア氏は、上院議員2008年の大統領選のキャンペーンでDADTの全面撤廃を提唱したが、2009年の当選後は、議会の主要メンバーが反対したため2010年12月まで遅れる結果になった。この法律の撤廃は、ゲイ又はレスビアンである事を公然とした上で軍隊に入隊できるため、激しい抵抗があり撤廃は容易ではなかった。ジョージ.W.ブッシュ前大統領も数回撤廃を試みたが失敗した。

議会は2010年5月最初の撤廃の投票を行ったが成功しなかった。9月の投票では上院議会で古参の共和党議員ジョン.マケイン氏がフィリバスター(議事妨害)を実行したため、通過させるためには60票が必要であったが4票不足し、上院で通過しなかった。12月15日の下院投票では250対175の票差で通過し、12月18日の上院の投票では65対31 の圧倒的票差で通過した。オバマ氏は22日に署名することで公約を果たした。同性愛者に対する軍隊での差別を排除し、17年間公然と奉仕することはできなかった著しい抑圧を解放した。この撤廃法案が通過したためDADTは2011年9月20日から完全に消滅した。

オバア氏は、この差別的法律は公式に撤廃されたとする声明文をホワイトハスのHPに公表した。その声明文で、「制服を着た愛国的なアメリカ人は、彼らが愛する国に奉仕する上で彼らが誰であるかについて、もはや嘘をつく必要はない」と述べている。また、「今日から我々の軍隊は優勝なスキルと戦闘経験のあるゲイやレスビアンの軍人を失う必要はない」とし、この法律の撤廃は米国の安全保障を強化し、軍隊の態勢を増大し、アメリカ人として、定義されている平等と公正の原理をもたらすことを知っているため、この法律の撤廃に署名したことを誇りに思っていた」と記載されている。最後に「全てのアメリカ人は、世界で最高の軍隊を維持する事および我が国の建国の理想を満たす事に向けて偉大な一歩を踏み出したことを誇りにすることが出来る」と表明している。

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