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少数派の極右派であるティーパーティ共和党議員らは政府閉鎖を先導したため、国民の支持を失ったが落胆している様子はない。むしろ、いずれ議会で完全にコントロールするという野望を抱いていて、その決意はかってないほど堅いと言われている。その目標を達成するためには究極的に両院でティーパーティ議員を増やし、合理的な共和党議員を征服する必要がある。現在ティーパーティ議員の構成はどうなっているのか? どのような政治活動をしているのか、また、彼らが征服した場合、政局はどのように変わるのか? 野望が叶う可能性はあるのか?

現在議会は、民主党—対—共和党—対—ティーパーティ議員の構造になっていて、ティーパーティ共和党議員らは一般の共和党議員らと分裂しているため、これが議会機能不全の根本的な原因になっている。ティーパーティ上院議員には、政府閉鎖を誘導したテッド.クルーズ、ランド.ポール、マイク.リーを含む5人が存在する。下院では 2010 年 7 月からミネソタ州の共和党であるミッシェル.バックマンを筆頭として合計48名存在する。下院ティーパーティ議員として良く知られている人物はバックマンだけであるが、2012年の選挙資金違反の疑いで連邦選挙委員会の捜査下に置かれているため、2014年の中間選挙には再選を辞退している。

ティーパーティ共和党議員は議会の正常な運営を阻害する様々な政治活動に参加している。例えば、司法および行政部門での大統領の人事指名に立ちはだかり、移民法改正の制定を阻止し、雇用非差別法(ENDA)の通過を封鎖し、女性の選択の権利を略奪しようとしており、社会保障の安全ネットを削減し、オバマ政権のマイナーなミスも誇張して歪曲するなど前代未聞の妨害をしている。一般的な米国民および穏健派の共和党議員はティーパーティ議員のような極右派を支持していない。ティーパーティ議員らは保守派の原則や政策より彼らの影響力を強化することだけに集中している。このため、共和党リーダー、特に下院議長ジョン.ベイナー氏は最近、ティーパーティ議員の後ろ盾になっている複数のティーパーティ.ロビー.グループの影響力に威圧を感じていることを示唆する幾つかの発言をしている。

ティーパーティ議員が両院議会を支配する野望を実現するためには、中間選挙で彼らの多数のメンバーが勝利することである。もし、ティーパーティ議員が勝利した場合、彼らの影響力は強化される。従って、上院議会で共和党は多数派になり、今後2年間、民主党は進歩的な改革を掲げることも制定することも不可能になる。また、オバマ大統領が司法および行政局で指名する裁判官や官僚が選択される可能性はなくなる。更に、議会全体で過激的な法案が急激に制定されるようになる。そのような法案には社会保障 、メディケア、女性の生殖の自由、L.G.B.Tの権利、投票の権利、労働者の権利、環境保護、健康保険などあらやゆる民主党が勝ち取ってきた法律は圧倒的に解体または改革されることが必然的となる。

しかし、現状では彼らが抱いている野望は幾つかの理由によりほとんど幻想であると思われる。大半のティーパーティ議員は下院に存在するが、筆頭であるバックマン氏は選挙違反の疑惑により彼女の影響力は衰退し、政府閉鎖の先導者である上院のテッド.クルーズ氏は議会内で信頼を失った。最近、一般の共和党議員らは、政府閉鎖を先導したティーパーティ共和党議員と距離を置き始めた。また、ライアン.モォリー予算法案を支持することで、ベイナー氏や穏健派の共和党は常識的な交渉と妥協による正当路線を支持する姿勢を明確にしたため、ティーパーティ組織は、ベイナー氏が宣戦布告したと怒りを露にした。これはティーパーティ議員にとって今後も暗雲の状況が続くことを暗示している。

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