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2014年の中間選挙の戦いは既に始まっていて、共和党は下院で現状を維持し、上院でも多数派になると予測している。民主党は上院で多数派を維持し、下院で議席を取り戻すことを目標にしている。民主党の強みはキャンペーンでの具体的な戦略があることである。一方、共和党は具体的な議題を明確にしていないが、引き続きオバマケアに焦点をあて、総体的に法の施行を遅らせる同じ戦略を利用する可能性がある。

2014年の中間選挙で、共和党は下院で圧倒的に多数派である現状を維持することが可能であり、上院でも議席を増やすことが可能であると楽観的な予測をしている。その理由は、中間選挙では大統領の党が苦戦する歴史のパターンがあること、主にオバマケアの問題でオバマ大統領の人気が低下したことを主な要因にあげている。しかし、問題は少数極右派のティーパーティ議員をどうするかである。ジョージア、ルイジアナ州など複数の州では、特に社会的極右派を益々支持する傾向がある。しかし、一般的な国民は財政および社会的極右派を支持しないため、合理的および穏健派の共和党が極右派のティーパーティ議員との問題を解消しない限り、2014年の中間選挙で共和党が大勝利するかどうかは予測し難い。

上院議会では共和党対ティーパーティ候補者との苦戦が予測される。例えば、上院共和党少数派のリーダーであるケンタッキー出身のミッチ.マコーネル氏及びサウス.キャロライナ出身のリンジー.グレイアム氏は 、新たに立候補している共和党ティーパーティ議員の挑戦に直面している。また、ジョージア、ルイジアナ、ノースキャロライア、テキサスなどでは穏健派の国民には支持されていない極右派が多数存在すると言われている。そのような状況に加えて、現在上院では民主党53席、共和党が45席であるため、共和党が上院で多数派になるためには6議席増やす必要がある。アラスカ、ウエスト.バージニア、ルイジアナのような保守の強い州およびインディアナ、ジョージア、モンタナなど共和党寄りの州で引き続き共和党は議席を保持すると思われる。

下院議会では、下院から上院への立候補に転換する議員および退職を表明している議員の空席を含めて20以上の議席が両党で競合的な戦いになる。 議席を取り戻したい民主党は現在2つの空席に加えて、ニュージャージ、ニューメキシコ、ミネソタを含む民主党寄りの多数の州で議席の獲得を目指している。民主党が有利な点は、国民の80%以上が支持している最低賃金の引き上げを中間選挙の議題として決定したことである。

ニューヨーク.タイムスによると、民主党による最低賃金の戦略は2つのレベルで集中することである。そのひとつは、連邦政府の賃金を現行の$7.25から2015年までに$10.10に引き上げることである。2つ目は各州で最低賃金引き上げのキャンペーンを通し、国民投票を推進することである。 最低賃金を戦略的議題と決定した民主党の理由は「共和党がオバマケアの撤廃に集中すればするほど、民主党は最低賃金の上昇で中産階級を構築する」ことを強調することが可能であり「有権者は民主党を支持する」と、民主党議会選挙委員会の議長スティーブ.イスラエル氏は述べている。二つ目の理由として、最低賃金の引き上げは経済格差の問題を改善する鍵であるため大半の国民は支持し、無党派層の有権者の票を獲得しやすいとみている。CBSニュースの世論調査では、64%の無党派、57%の共和党、70%の穏健派の有権者は最低賃金の引き上げを支持している。また、2006年に最低賃金引き上げが提起された時、保守派寄りのモンタナやミズリー州は「圧倒的に認可」した。しかし、アーカンソー、アラスカ、サウス.ダコタ州などでは最低賃金の引き上げはアピールしにくいという。

一方、共和党は民主党のような具体的な戦略を公表していないが、今日のCBSニュースによると、2014年も「引き続きオバマケアに焦点をあてる」ようである。 10月に発生したオバアケア.サイトのコンピューターの技術問題、オバマ氏の誤情報、古い医療保険計画のキャンセルを攻撃の材料として、相変わらずオバマケアは悲惨であると繰り返し主張している。つまり、12月の著しい前進があったことは無視し、繰り返し同じ批判を繰り返すことで国民を洗脳することが手段と習慣になっているためである。また、 債務限度引き上げの問題も含めてあらゆる議題で、意図的に法の履行を遅らせることが引き続き共和党の戦略である。クリスマス休暇前、下院議長ジョン.ベイナー氏は、共和党は 「オバマケアから米国民を守る方法を引き続き探す」と述べていることがその暗示である。

2014年には多くの州でティーパーティ議員が立候補している。そのような州での鍵は有権者がライアン.モォリーの予算交渉から妥協することの重要性を学んだ合理的な保守派を支持するかまたは妥協否定主義を掲げているティーパーティ議員のどちらを選ぶかである。共和党の勝利が厳しい点は、ティーパーティ議員と合理的な共和党議員との間で生じている分裂であり、これは無党派層の過半数が民主党に投票する要因になるため民主党に有利である。また、2014年の議題は、民主党にとって圧倒的に米国民が支持している最低賃金に集中する一方で、共和党に新鮮な戦略がなく同じことの繰り返しであった場合、国民はどちらに注目する可能性が高いかを分析すると面白い選挙になると思われる。

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