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2013年に発生したグルーバルな重大事件は多数あるが、当ブログが特に選択した2013年の 7つの顕著な事件は(1)ボストン爆破テロ、(2)エドワード.スノーデンによるNSAの秘密監視プログラムの漏洩、(3)シリアの化学兵器による大量殺戮、(4)米国連邦政府の一部閉鎖、(5)フィリピンの大型台風ハイヤンによる壊滅的な被害、(6)イランの核計画プログラムの凍結に関する合意、(7)南アフリカのアパルトヘイトと戦ったネルソン.マンデラの他界である。1年の最後の日である今日、これらのエピソードの最新情報も含めて簡略的に振り返ってみた。

4月15日に発生したボストン.マラソン爆破事件は、伝統的なスポーツ.イベントが開催されていた時であったため、そのショックは多大であった。2つの圧力鍋に装備された爆弾装置の爆発により3人が死亡した。最終的に確認された負傷者は260人以上である。真犯人はチェチェンからの移民である26歳のタメラン及び19歳のジョカァル. ツァルナエフ兄弟であった。兄のタメランは警察官との銃撃戦の時死亡したが、弟のジョカァルは19日、民家の裏庭のボート上のタープ下に隠れていた際、警察官に包囲され逮捕された。警察官の砲発によりすでに首や手足に著しい負傷を負っていたと言われている。ツァルナエフ兄弟はテロリストには関与していなかったが、犯行の動機は過激派イスラム信仰によるものであることが後日判明。移民でありながら FBIにマークされたため悔恨の念が芽生え、過激的なったタメランと彼に洗脳された弟ジョカァルの犯行を米国当局は未然に防ぐことが不可能であった。

30歳の白人男性エドワード.スノーデンは、元CIAの従業員及びNSAの契約社員であり、国土安全保障局(NSA)の秘密監視プログラムの全容を漏洩した。スノーデンは6月に香港に逃亡し、23日香港からロシアのジェット旅客機でモスクワに亡命した。8月1日から1年間の亡命をロシア政府に許可されたスノーデンは、6月初旬からNSAの膨大なデーター収集プログラムを世界中の主要な出版関係者に公開し、世界各地のリーダを震撼させた。その暴露は、電話、インターネットのメタデータの規模を明らかにしただけではなく、オバマ政権のスパイ監視の衝撃的な威力を世界に示す機会を与えた。

スノーデンは、著しくプライバシーの保証がないロシアのどこかで、健康を維持しながら暮らしているようであるが、12月23日、ワシントン.ポストとの電話インタビューで自分の「使命は達成された」と述べ、「私は勝利した」と語った。確かに、連邦政府当局に逮捕されることもなく、スノーデンに対する恩赦さえ提案する声もある。しかし、最近NSAの巨大な監視プログラムに関して、法的紛争が起きているが、27 日米国の地区裁判所は世界の通話情報収集プログラムは合憲であると判定した。判事は9.11の同時多発テロの再発を防ぐことに役立つ可能性があるとの立場を表明した。いずれ、最高裁の判断を求める時がくるかもしれない。スノーデンの真の勝利はその時まで判明しないと思われる。

数年前から続いているシリアでの内戦で、頻繁に化学兵器が使用され、子供や女性を含む市民が殺害されたことが判明している。8月22日、ダマスカスの約3キロ範囲内で多数発射された神経ガス搭載の痕跡があるロケットが発見された。29日のニューヨーク.タイムスによると、新たな分析では、シリアの軍隊が関与したか又はシリア政府を擁護する人物が使用したと特定されている。ロケットはロシアの内戦以前に見られなかったとの疑問があるようだ。使い尽くしたロケットの残骸は、8月21日にサリンガスを詰めた弾頭に襲撃された東部ダマスカスの現場で発見されている。

民主主義の先進国にあるべきではない米国連邦政府の一部閉鎖は10月1日から16日まで続いた。政府関係労働者の約800,000人が無給休暇を強いられたため、米国の恥を世界に晒す結果となった。米史上最悪の閉鎖の原因は、伝統的な共和党と極右派ティーパーティ議員との派閥であり、党利党派主義が議会を機能不全に陥れたためである。閉鎖の後遺症は、議会に対する有権者の不信を膨れさせる結果となったが、その影響は2014年の中間選挙に顕れる可能性がある。

11 月8日にフィリピンの東海岸を襲った大型の台風ハイヤンで、中央の島全体の数百万人は壊滅的な被害を受けた。最近判明している死亡数は約6,100人、行方不明者は1,800人である。また、440万人は家が崩壊されたためホームレスになったと伝えられている。台風ハイヤンは風速と強風の規模も記録的であった。12月29日の時点でもまだ埋葬されていない2,000以上の遺体があるようである。フィリピンではこの台風は史上最悪の自然災害となった。

11月23日、米国を含む主要6カ国はジュネーブの国連総会でイランの最高指導者アヤトラ·アリ·ハメネイ氏とイランの核計画プログラム凍結に関する暫定協定に達した。31日のロイターによると、世界の大国およびイランは、最も要注意の核の作業停止をテヘランに義務づける協定を1月後半から開始することに同意したという。西側の複数の外交官はEU外相がブリュゥセルで会合があり、EU制裁の解除に同意する可能性がある1月20日が可能な施行日であると過去に述べたという。イランの核凍結は、米国を含む主要国が共通の基盤に立つことを数十年間求めてきたため、それが遂に実現したことは歴史的に画期的である。

12月5日に他界した南アフリカの元大統領ネルソン.マンデラ氏をオバマ大統領は「20世紀最後の偉大な解放者」と呼んだ。自由と平等のために生涯戦い抜いた平和の戦士の遺体は、国葬により12月15日にマンデラ氏が幼少の頃育った村である南アフリカのクヌに埋葬された。写真に記載されているメッセージは「後ろからリードし、彼らは前に居ると他の人達には信じさせましょう」と伝えている。これは、指導者が先に進みすぎると人々は取り残されるという戒めであると思われる。不屈の指導者であったマンデラ氏の偉大さを示唆した引用の一つである。

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