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アリゾナ州は先週、宗教の自由を保護するため、同性愛者や両性愛者および性転換者(LGBT)に対する論争的な反LGBT 法案を通過した。その後、多くのビジネス.リーダーやLGBT支持活動家などが知事ジャン. ブリューワー氏に拒否権を行使するよう呼びかけている為、現在全米が注目している。

アリゾナ州議会がこの法案を通過した理由は、基本的には中絶および同性愛者に反対する保守派が主張する宗教の自由と尊厳を保護するためである。しかし、ビジネス経営者がLGBTに対してサービスを拒否することを認可する法案であるため、多くの人々を激怒させている。この法案が通過した場合、LGBTの地域社会を差別するだけでなく、人種、性、宗教の違いによる差別を容認する基盤になり、アリゾナ州は再度1950〜60年代に人種差別と闘った公民権運動に逆戻りすることになるため、特定のグループを除外するこの法案は憲法違反であるとして論争的である。

地元では、この法案が通過した先週からデモ抗議が続いていて、言語道断の差別法案として批判が高まっている。同性結婚を考慮または許可するようになった近年の米国の風潮に逆流しているため、その反発は多大である。幾つかのサービス業は、このような差別法案を通過させたアリゾナ州の議員に対するボイコットさえ提唱している。また、フェニックスの経済委員会の代表者は、この法案が通過した場合、地域の発展およびビジネスに壊滅的な打撃を与えるため、複数の会社は移転する可能性があるとして、直接ブリューワー氏に署名を拒否するよう圧力をかけている。

更に、多数の著名な会社の最高経責任者(CEO)も、直接知事に拒否権を行使するよう呼びかけている。タイムス誌によると、アップル社のティム.クック氏もその一人である。クック氏は11月、アリゾナ州に推定2,000人の新規雇用をもたらすサファイア.ガラス工場をメサに建設することを発表した。現在、アリゾナ州にはアップル社の6店舗が進出しているという。 11月にアップル社が工場建設を発表した際、同社がアリゾア州に移転する理由は、「フレンドリーで、ビジネス志向の風潮を過去4年間で築いてきたからだ」とブリューワー氏は述べたという。法案を通過した議員らは「法案はLGBTの顧客に対応したくない宗教ビジネスを保護するためである」としてこの法案を擁護している。一方、ブリューワー知事は、反対者が「州の認可を受けた差別」と呼ぶ法案に拒否権行使を要請する猛烈な「プレッシャーに直面している」という。また、アメリカン航空とホテル業界のマリオットは「この法案はビジネスに悪い」と警告している。

アリゾナ州がこの論争的な差別法案を通過してから、ちょうど今日で1週間になるが、知事のブルーワー氏の態度如何で全てが変わることが予期されるため、知事の意向が注目されている。特にビジネス業界は、著しい経済的打撃を受けることを懸念しているため、現在必死になってブリューワー氏の署名を阻止する努力を行っている。知事はまだ決定を表明していないが、今日CNNのインタビューで「法案が言っていること、法律が何を言っているのかを見て、その情報を考慮し、正しい事をします」と語った。LGBTに対する偏見と差別は、もっと辛辣な風潮があった約10年前に比較すると、彼らの平等の権利と保護を主張する勢力は拡大していると思われる。

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