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厳しい寒さが続いた米国の各地では、ホームレスを救済する活動も活発になり、全国の各地で経済的な効率性があり、環境にフレンドリーなミニ.ハウスを建設する運動が推進されている。ホームレス問題の解決に関心を持つ一般市民と地域社会が結束し 、納税者に負担をかけることなく、ホームレスを救済する努力は様々な方法で着実に展開されている。

ホームレスのためのミニ.ハウス建設が進展または予定されている地域は、ウイスコンシン州のマディソン、ワシントン州のオリンピア、オレゴン州のポートランドとユージン、テキサス州のオースティン、ニューヨークなどである。ウォール街を占拠する運動の元活動家、地元の宗教団体、ボランティア活動家などが率先してミニ.ハウスの建設に協力している。資源は寄付された建設資材や寄付金などであるという。 設置場所の選定、建築戸数などの基準は地域により異なるが、ミニ.ハウスのサイズは60から100平方フィートの範囲である。このサイズ内のミニ.ハウスにはシャワーやバスルームなどの設備はないが、別の建物に共同設備が整っている。

APによると、ミニ.ハウス建設は「共同設定で構築されるため、伝統的で大規模な避難所よりも経済的であり、サイズによって環境に優しい」ため、全国の宗教団体からの努力が高まっているという。またホームレスに「これは自分の家であるというプライド」を与えるとウイスコンシン州のマディソンに建設された99平方フィートのミニ.ハウスに住んでいる男性は述べている。

オキュパイ運動の元組織家が経営する非営利団体で、オキュパイ.マディソン建設と呼ぶこの建設グループの関係者は、ワシントン州のオリンピアおよびオレゴン州のポートランドとユージンにも建設することを希望していると語っている。しかし、ホームレス専用のミニ.ハウス建設は騒音を気にする隣人や、常にホームレスを「不快なタイプの人達」と思う人達もいるため場所の選定が難しい側面もある。

ウイスコンシン州のマディソンでは、元車検工場だった敷地に家を配置する予定になっていて、敷地にはガーデンを作り、鶏小屋、ミツバチの巣箱などを設置するという。その敷地を再区分するため、このグループの申請に5月市議会が投票する頃までに、隣人の懸念を和らげたいと主催者は考えているという。このグループが建築する一軒あたりの費用は5,000ドルであり、ダブル.サイズのベッドがひとつ、机、簡易トイレがある程度である。また、配管や電気設備はないが、厳しいウイスコンシン州の冬でも住民の生存を維持するため、壁は絶縁されていて、プロパン.ヒーターを設置している。いずれソーラ.パネルを導入する計画があるという。

また、オレゴン州のユージンでは、市がホームレスのテント村になった占有野営地を閉鎖した後、ミニ.ハウス建設の努力が芽生えた。そのプロジェクトのために土地を提供する市と活動家が行動を開始した。ユージンに昨年9月にオープンしたホームレス村には、60平方フィートの9戸の小屋と64 〜80平方フィートのミニ.ハウス が 21 戸建設された。現在30人が入居しているが、最終的には40から45人を入居させる予定である。このミニ.ハウス集合地も個々の家には電気や配水管システムはないが、本館にはバスルーム、シャワー、キッチンなどの共同設備がある。これらは全て、100,000ドル以下の費用で建設し、個人からの寄付金によるもので、税金は一切利用されていないという。このプロジェクトの責任者は、現在、市民が先導して解決方法を考え出している様々な都市が続出しているため、「アメリカの成功話だ」と述べた。アメリカの「テント市」が如何に問題であるかという観点から、如何に地域社会が結束しているかという観点に変わったとAPは伝えている。

テキサス州とニューヨークの省庁もミニ.ハウス地域社会の開発に着手している。テキサス州のオースティン近辺で27エーカーの土地に135戸の小さな家と100台のRV車を利用した家の設置を計画している。ここでは15年前にホームレスに食料や衣類を提供することを始めた宗教リーダーがホームレスの住宅、通り、電気.ガス.水道の設備、下水道、および農作業、医療設備、及び聖壇を建設するため700万ドルの寄付金を集めることを計画している。住民は150平方フィートの家で月々90ドル、400平方フィートの家で375ドルの家賃を支払う必要がある。

ニューヨーク州のイサカの近辺では、ホームレスの男性に移行期の生活の場所を提供するため、計画している320平方フィートの家の最大数18戸のうち、現在6戸を建設していると宗教関係の責任者は述べているという。住居する男性の家賃支払いは、政府の援助を受けているかどうか、個々の経済状況を見て範囲が変わる。この運用の中心になるのは、安全な環境で非社交的な人々が他人との関わりを学ぶことができるコミュニティ.センターになる。また、責任者は、ホームレスに 「有形の住宅を提供するが、人間の骨組である社会的関係というあまり有形ではないものも提供しようとしている」とし、「それはもっと難しい仕事であり、もっと洗練された仕事である」と語ったという。

ホームレスの救済活動を根底にしたミニ.ハウスの建設は、多数の都市で寄付やボランティア活動を通して一般市民が率先しているようである。また、ホームレスを救済する宗教団体は、地域社会との交流を重視し、ホームレスを精神的に蘇生させる意図があることを示唆している。このような無形の努力はおそらく、孤立しがちなホームレスが社会復帰する上で役立つと思われる。今年の冬は極端な降雪が続いた各地で、凍死したホームレスがいたことも報告されている。そのような悲惨な問題を解決するため、ホームレス人口を減少させる最近の努力は、経済的合理性と環境向上にも良好な発見があったことを伝えている。

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