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複数の情報源は、オバマケア又はACA下で、経済的メリットが顕われていることを伝えている。ウォール.ストリート.ジャーナル(WSJ)は消費者の収入が上昇し、支出が伸びたと伝えている。しかし、長期的失業保険の支払いは共和党の反対により停止された為、経済活動の減速要因となった。更にACAに適合しない古い医療保険を保持する国民に対する柔軟な対応が発表された。このような現象は、主に幾つかの経済的側面から、共和党のACA廃止戦略には弱みがあることを示唆している。

WSJによると、1月の消費者の支出は期待より良好であり、0.4%上昇し、個人の収入は0.3%上昇した。専門家はこれを「オバマケア効果」であると判断している。商務省経済分析局(CBEA)は、オバマケアまたはACAの拡大部分であるメディケイドの増大は、推定192億ドルの景気を押し上げたと説明している。ACAは医療保険の支払にたいして、助成金を含む払い戻し可能な税控除を提供しているため、これが米国の経済に147億ドルの追加があったとし、「1月全体のアメリカ人の収入の3/4はオバマケア規定が要因である」と述べている。

支出面に関し、CBEAは、オバマケアに起因する医療保険サービス業の支出は 290億ドルであると推定している。特に、電気、ガスなどの公益サービスの支出は長引いた冬で需要が高騰したため大きな出費があった。1月の消費は製品や他のサービスの支出を抑えて、国民は暖房費や医療費に支出した証拠があるとロイヤル.バンク.オブ.スコットランドの経済学者は述べているという。

一方、長期失業者の受益給付は12月末に有効期限が切れ、議会は延長法案の通過に失敗したため、その支払い分の167億ドルは景気を押し上げる上でマイナスになっている。CBEAは、特殊要因を除いて、1月の個人所得は穏やかな237億ドルまたは0.2%の上昇があったが、12月は151億ドルまたは0.1%の赤字があったため「アメリカの家計には非常に良い冬ではなかった」と述べている。

また、オバマケアの反対派が主張している医療保険のコスト高騰化に反して、コスト低下を目指すオバマ政権が主張した通り、コスト上昇は減速傾向である。フォーブスによると、医療保険取引所を運営する複数の医療保険会社は、医療保険取引所を通して医療保険計画を購入する医療保険支払いコストは平均的に上昇するという予測に反して、その上昇度は低速傾向になっていると述べている。この業界も医療計画のオプションが豊富であるACA下で、総体的に医療保険のコストを 抑えることを目指しているため、医療費上昇が鈍化している現状に将来の期待を抱き始めている。

更に、ホワイトハウスは昨日、ACAに適合していない医療保険に加入している人は、州が認可した場合、その保険を2017 年 10月まで維持することが出来ると発表した。医療保険会社は昨年の秋、ACAに適合していない古い医療計画を保持している国民にキャンセル通知を送付したため、一時的なパニック状態があり、オバマ大統領は共和党からの攻撃を受けていた。従って、このグループに属する 国民は、数年間の猶予が与えられた為、おそらく、関係者の大半は医療コストが著しく低下する前に慌てて医療保険を購入する必要はないと思われる。

「オバマケア効果」による消費者の収入と支出上昇、およびACA下での医療費上昇の減速傾向の報告は、この法の廃止を目指す共和党の戦略には弱みがあることを示唆している。また、共和党の反対により、長期失業者の給付を停止したことが国の経済活動を低迷させる要因になったことも具体的に判明したため、これも、中間選挙で共和党に対する否定的評価の要因になると思われる。キャンセル通知を受けた一部の消費者に対するホワイトハウスの対応は、共和党の攻撃材料となる問題を中間選挙のピーク時期まで引きずることを避けるための対策であると思われる。いずれにしても、現在、具体的なキャンペーン政策を提示していない共和党及び彼らのACA廃止戦略には既に幾つかの否定的要素が顕われ始めている。

 

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