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今年のCPAC(保守政治活動協議会)は昨年より約一週間早く、6日から始まり8日までワシントンD.Cで開催されている。 ティーパーティ議員と正統派の共和党との動向、議題の傾向、2016年大統領候補の有力者を予測する最終日のストロー投票などが注目される。ジョージ.ワシントン橋(G.W.B)の道路閉鎖スキャンダルで様々な疑惑に直面しているクリス.クリスティの反オバマ.スピーチはCPAC内で評価を得た。

今年のCPACには、10,000人以上の全国保守派メンバーが参加していると言われているが、主なスピーカーは例外を除いてほぼ昨年と同じ人物である。スピーカーは圧倒的に男性であり、女性は10%前後を占める程度である。CPAC は2016年大統領選のキャンペーンの良い訓練となる機会でもあるが、基本的に、参加者はほぼ全員がオバマ大統領の政策を支持していないため、パネル.ディスカッションの議題は、過去の論争的議題に関連した皮肉な反オバマをアピールしたキャッチ.フレーズが目立つ。例えば、「アメリカ人の夢.対.オバマの悪夢」、所得格差、反オバマケア、アメリカ人のプライバシーの保護、「オバマ後の初日」、「地球温暖化って何?」、IRSスキャンダルなど、彼らはテーマーを選択することが可能である。

ルイジアナ州の知事ボビィ.ジンドーは、6日のスピーチで、オバマは「ジミー.カーター以来の最もリベラルで不能な大統領である」と批判し、アメリカの夢を再度定義しようとしているので、成功は政府の援助によって定義される。それはアメリカの夢ではなく、アメリカの悪夢であるという主旨から、教育を含む全ての政策で「大統領は違う類いのアメリカの夢を抱いている」と述べた。また、ハリケーン.サンディで大統領の迅速な対応を公然と賞賛したクリスティは昨年CPACに招待されなかった。今年は、G.W.Bの道路閉鎖スキャンダルで様々な疑惑に直面している最中であるため、招待されたことに驚いているティーパーティのメンバーもいる。厳格な保守派議員及びティーパーティ議員には人気がないクリスティは6日にスピーチを行い、大統領は「我々には機会の不公平の問題がある」ことを強調するより、 所得格差に焦点をあてていると批判した。また、「我々はオバマケアに反対しているだけではなく、増税と大きな政府に反対しているため、我々の意志を代弁するリーダーが必要である」と述べ、減税と小さな政府を強調した。ティーパーティにアピールしたこの反オバマ.スピーチは盛大な拍手を受け、スキャンダルの打撃から蘇生したような印象もあった。

今年のCPACには共和党の主要人物が参加していないため、保守派の統合性が欠如している雰囲気もある。特に、下院議長ジョン.ベイナー 、下院多数派のリーダーであるエリック.カンターなどは参加していない 。また、ウィスコンシン州知事のスコット.ウォーカー 、2016年に大統領選の出馬が噂されている前大統領ジョージ.W.ブッシュの弟ジェブ.ブッシュなど、主要な共和党メンバーが参加していない。CPACはロビー活動の場になっていると批判の声もある。かなりの保守派で知られるアイオワ州のスティーブ.キングは「スピーチもしないし、CPACには絶対に参加しない」と述べている。

7 日は、ティーパーティ上院議員のランド.ポール、テキサス州知事リック.ペリー、南部バプティストの牧師であり、同性結婚や中絶問題などで社会保守派として知られるマイク.ハッコビー などがスピーチを披露した。最後の8日にはストロー調査投票が予定されている。26名の競争者の中で、投票に勝利した人物が最も人気のある大統領選の候補としても注目されるはずである。昨年はリバタリアン(自由至上主義者)のティーパーティ議員であるランド.ポールが一位を獲得した。昨年10月の政府閉鎖は一般的には政治的マイナス要因であると解釈されているが、CPACの内側では、政府閉鎖の首謀者であったテッド.クルーズに対するティーパーティの期待は大きい。クルーズは6日のスピーチで、再度オバマケアの撤廃を主張し、引き続きオバマ政権の医療改正法に挑戦する構えを明確にした。

一方、ワシントン.ポスト/ABCニュースの合同世論調査では、もし、立候補が決まれば「絶対に投票する」と答えた回答者の支持率は、ヒラリー.クリントンが最強である。クリス.クリスティ、および他ティーパーティ議員のランド.ポール、マルコ.ルビオ、 テッド.クルーズなどに対する絶対的支持率はクリントンと格差があり過ぎる現状である。

大統領候補者     絶対に投票する     投票を考慮する
ヒラリー.クリントン

25%

41%

クリス.クリスティ

6%

41%

ランド.ポール

9%

38%

マルコ.ルビオ

5%

40%

テッド.クルーズ

4%

34%

最近、主要メディアは圧倒的にウクライナ危機に集中しているため、CPACの話題は希薄な傾向がある。特に、ティーパーティ議員と正統保守派との派閥や分裂傾向があるため、昨年に比較すると、共和党の主要行事であるCPACにさほど注目していない風潮がある。共和党の主要人物がCPACの参加を拒否している主な理由は、保守派間の分裂に加えて、長い間、正統派の歴史を築いてきた共和党にとって、主流から外れているCPACの動向に魅力を感じないからである。総体的に、2014年のCPACは中間選挙を意識して、反オバマをアピールしている印象がある。

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