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国家安全保障局(NSA)の元請負業者であったエドワード.スノーデンは現在もロシアに亡命中であるが、ロシアからの衛生映像を通して、10日、アメリカ自由人権協会(ACLU)の主任技術者のインタビューに応じ、テキサス州オースティンの南西インターアクティブ(SXSW)のコンベンションに集った米国市民の前で、NSA監視プログラムの機能性と機密情報の暗号化について語り、自分の犠牲の代価より国民が知る権利の重要性を主張した。

このインタビューでスノーデンは、NSAの大規模な監視プログラムは個人のプライバシーおよび国の安全性を脅かしていると指摘した。また、NSAはテロリストの阻止に失敗しているとし、暗号化について提案した。ワシントン.ポスト(W.P)によると、莫大な監視プログラムはテロ攻撃を阻止し、米国民を危険から守ることに役立っているとのNSA当局の主張に反して、NSA当局は事実、容疑者の通信に焦点をあてず、大規模な個人的通信の情報収集に集中しているため効果がないことを指摘した。ボストン.マラソン爆破事件、および2009年クリスマス日に発生した飛行機での下着自爆テロ未遂などの例を挙げ、この監視プログラムはテロ行為を未然に防ぐことに役立っていないと述べ、NSA当局は「著しく諜報上の失敗をしている」と指摘した。

また、スノーデンは、政府機密情報の暗号化について語り、彼が漏らしたNSAの「どのような文書がジャーナリストに提供されたのか、自分がどのような情報を所持しているのか、していないのか、暗号化が機能しているため、米国当局は全く理解していない」と語った。暗号化は監視からデーターを保護するために機能しているとし、彼がNSAから収集した情報は文書が暗号化されているため、中国やロシアはそのような情報は何も保持していないと語った。また、政府の大規模な監視に対抗する方法は、暗号化やサイバー.セキュリティの使用を消費者およびハイテク企業に拡大することであるとし、「もし、貴方が貴方のハードウェアとネットワークを暗号化すれば大規模な監視は非常に難しくなる」と語った。SXSWの招待を受けたスノーデンは、彼の居所を知られることがない技術を駆使した、ビデオ.インタビューで、企業やハイテク業界が「良好で簡単な暗号化を開発し採用する」ことを提案した。

また、このインタビューで、膨大な秘密のNSA監視プログラムが米国政府にあることを一般に公表したことについては全く後悔していないことを明確にした。自分の人生を犠牲にしてまでNSAの秘密を漏洩する価値があるかと聞かれ、政府を変え、何をすべきか国民に伝えたかったと語った。また、その結果、国民および政府は恩恵を受けたと述べた。W.Pによると、インタビューを主催したACLUは「彼の漏洩はインタネット.セキュリティを向上させた」と擁護した。

SXSWは、毎年3月にテキサス州オースティンで開催される映画.音楽祭などの大規模イベントであるが、スノーデンはどうして、この機会を選んだのか疑問視されている。フォーブスによると、これは若い人達の集会であり、インタネット技術に関心を持つ若者が多いからだと推測されている。カンザス州の下院共和党議員はそのビデオを「抹消する」ことを提案したという。スノーデンを英雄扱いにするグループは恩赦を与えるべきであると主張し、無法者で裏切り者であると見る人達は、一般的にカンザス州の下院共和党議員と同様の反応を示している。しかし、オバマ政権に何らかの機会を与えたことは事実である。1月17日オバマ大統領は、海外のリーダーに対する通話モニターのスパイ活動を停止するべきであると述べ、少なくとも一部のプログラム縮小を提案した。

スノーデンがNSAの莫大な秘密監視プログラムの存在を世界に公表したことで、その後、その効率性と機能性、政府の法的責任、国民のプライバシーの保護などの問題が問われ始めた。しかし、従来機密であったため透明性に欠けることから、米国民はこのプログラムの機能性についてほとんど理解していないと言われている。スノーデンはボストン爆破などの事件を例に挙げ、このプログラムの効率性に疑問を投げかけた。また、暗号化を拡大することを要請したが、暗号化の最大の権威者はNSAであるため、これは非現実的な提案であると思われる。

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