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オバマ大統領は1日、ホワイトハウスのローズ.ガーデンで、アフォーダブル.ケア.アクト(ACA)又はオバマケア下での署名数は昨夜の12時までに710万に達したとの短い声明を発表した。オバマ政権は目標を達成した為、勝利したと言えるが、オバマケア論争が終ったわけではない。

オバマ氏は短いスピーチで「ACAは崩壊している我々のヘルス.ケア.システムを完全に修正していないが、この法は多くの点で良好である」と述べた。また、「真実はもっと多くの家族が署名を望んでいる」とし、過去数日間で莫大な需要があったため、手続きを完了できなかった人はまだ署名を終えることが可能であると伝えた。710万人の加入者のうち300万人は家族計画の医療保険プログラムを利用する若い世代である。数百万人はACA下でのメディケイド拡大及び子供の健康保険プログラムを通してアクセスしている状況を報告した。更に、「病歴のある人を含む全てのアメリカ人は、毎月の支払に無理のない保険を利用できるようになることがこの法の現在の重要なゴールである」と語った。

710万人は一部の数値であり、コンピューターの支障に加えて、オンラインが混雑したため申請後に署名まで完了しなかった人数は含まれていない。更に、ACAの拡大部分である州毎のメディケイド加入者数も含まれていない。ホワイトハウス及び多数のメディアはACAの需要が高まっていることを報告している。

一方、共和党は、既に50回以上の撤廃を試み失敗しているにも関わらず、引き続きオバマケアの撤廃を中間選挙の戦略に利用する予定である。下院議長のジョン.ベイナー氏は、撤廃投票に情熱を傾け、下院予算委員長のポール.ライアン氏は、今後の予算計画でオバマケアを撤廃し、新たな選択肢を設定することを目指している。共和党はその選択肢をまだ模索中である。

オバマケアは論争的であることは確かである。特に、宗教関連ビジネスまたは宗教色の強い雇用主は、無料避妊薬を女性従業員に提供することを反対している。この無料避妊薬は医療保険会社が負担するものであり、中絶と避妊は別問題でもあるため、宗教団体が反対する理由はないと思われる。妊娠中絶を避けるためには、避妊薬の使用も一部の対策であるが、最高裁で論争中のホビー.ロビーは、避妊は中絶と同じ行為であると非論理的な主張をしている。幾つかの点で、この無料避妊薬の提供に抵抗を示す態度は矛盾していると思われる。また、共和党が撤廃に固執している別の理由は「小さなビジネスに有害である」ということである。おそらく、利益の芳しくない中小企業には経済的な負担があると思われる。また、現実的には月々の支払いに$50前後、または$100以下で医療保険を購入し、歓喜している体験話は豊富にあるが、共和党はそのような一部の現実を無視し、保険料が高過ぎると言い続けている。

ACAに関する今年3月31日までのオバマ政権の最初の目標は、医療保険加入者数700万人であったため、710万人の署名完了は短期的には大成功である。しかし、この法の成功を明確に判断するためには長期的に検討する必要があり、今後数年間、様子を見る必要がある。

 

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