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近年女性の社会進出は目覚ましくなり、性別役割の伝統も薄れつつある。経済的に独立し、議会選出および管理職などの地位向上によりリーダーシップを発揮し、健康管理による自主性も向上するなど女性は進歩しつつある。2013年9月に発表された女性の経済力、社会的地位、および健康管理に関するCenter For American Progress(CFAP)の研究によると、1969年の米国女性の労働力は三分の一であったが現在では約半分になっている。また、指導力を発揮する女性の活躍が目立つようになり、連邦政府および州の女性議員の数は全体の 18.1%に達した。更に、2010年にアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)が制定されて以来、医療保険会社による女性に対する差別は排除された。しかし、まだ実質的には不平等である側面が多い。

特に、男女間の賃金格差は男性$1に対して女性は平均 $0.77であるが、CFAP の研究によると、男女間の賃金格差は州別にも違いがあり、その最も低い州はメリーランドが男性 $ 1に対して女性は $ 0.85である。格差が最も高いワイオミング州で、男性 $1に対して女性は$0.64である。賃金格差は女性の場合、人種間の差が目立っている。また、15州には上院及び下院議会に女性の議員は存在しない。更に、バーモント、ウィスコンシン、ハワイ、マサチューセッツで医療保険がない女性は10%であるが、テキサス州は25%の女性が医療保険を保持していなかった。

男性$1に対する女性の総体的賃金は、以下の10州で他の州より比較的に高いが、黒人およびヒスパニック系の賃金は人種間の格差がある。以下の表では、男性$1に対して、総体的な女性の賃金は以下の3つの州で最高$0.85であるが、メリーランド州ではヒスパニックの女性は$0.46であり、男性より半分以下である。

10州(高い順) 総体的 黒人 ヒスパニック
メリーランド $0.85 $0.70 $0.46
ネバダ $0.85 $0.62 $0.53
バーモント $0.85 $0.40 $0.64
カリフォルニア $ 0.84 $0.64 $0.44
フロリダ $ 0.84 $0.64 $0.60
ニューヨーク $ 0.84 $0.67 $0.53
アリゾナ $ 0.83 $0.66 $0.54
ハワイ $ 0.83 $0.66 $0.64
メイン $ 0.83 $0.56 $0.69
ノース.キャロライナ $ 0.82 $0.64 $0.49

以下の表は、男性$1に対して総体的に女性の賃金が最も少ない10州である。これらの州でも、黒人およびヒスパニック系女性の賃金は低い状況である。

10州(少ない順) 総体的 黒人 ヒスパニック
ワイオミング $0.64 $0.57 $0.46
ルイジアナ $0.67 $0.48 $0.55
ユタ $0.70 $0.71 $0.46
ウエスト.バージニア $ 0.70 $0.60 $0.58
アラバマ $ 0.71 $0.55 $0.48
インディアナ $ 0.73 $0.67 $0.55
アラスカ $ 0.74 $0.49 $0.55
ミシンガン $ 0.74 $0.65 $0.54
ノース.ダコタ $ 0.74 $0.55 $0.57
アイダホ $ 0.75 $0.71 $0.52

CFAPの研究によると、現在の時給労働者の最低賃金$7.25は1968年の最低賃金の価値に比較すると31%不足していて、現在のインフレーションに追いついた時給は$10.50である。オバマ政権が提唱している$10.10に引き上げた場合、経済向上の利益を得る人口層の50%は女性であり、約1,700万人の女性が恩恵を受けると推測している。例えば、最も女性人口の少ない27,000のアラスカ州では55.1%の女性が恩恵を受ける。50州のうち、最も恩恵率の高い州は女性人口383,000のミズリーで62.5%である。女性人口1,754,000のカリフォルニア州は51%の女性の生活が向上すると予測している。

更に、女性は男性より貧困の影響を受けていて、2013年の調査によると男性の貧困率は13.6%であるのに対して女性は16.3%が貧困ラインであった。その内29%の黒人女性、および28%のヒスパニック系の女性は貧困ラインであった。

加えて、米国人口の約半分は女性であるが、連邦および州の議会選出および管理職により女性がリーダーシップを発揮している率は男性に比較してまだ低い。この研究によると、ユタ州、アーカンソー、ケンタッキー州などにはほとんど女性のリーダーが存在しない。一方、メリーランドは比較的女性のリーダーシップ率が高い州であり、有色人種の女性が議会に選出された率から判断すると4番目に高い。また同州の女性が管理職の地位を獲得しているランクは50州中3番目である。総体的に女性がリーダーシップを獲得している率が最も高いグレードAの10州は、メリーランド、コロラド、イリノイ、アリゾナ、カリフォルニア、ロード.アイランド、ネバダ、アラスカ、コネチカット、ミネソタである。逆に、女性がリーダーシップを獲得する割合が最も低いグレードFの10州は、オクラホマ、アイオワ、ジョージア、ノース.ダコタ、テネシー、アイダホ、サウス.ダコタ、ケンタッキー、アーカンソー、ユタである。

CFAPの最後の評価は、避妊を含む女性の生殖健康の側面からACAを自由に利用しているどうかに焦点をあてている。2013年には、高騰している医薬品のため170万の所帯は破産宣告をした。従って、無料で提供する避妊薬はACAの重要な要素である。2012年の選挙で、共和党は女性の健康問題を攻撃したが、引き続き多くの政治家は、女性の生殖健康の問題にまで介入している。無料の避妊薬及び予防診断などを提供するACAにアクセスすることが重要であるにも関わらず、研究の時点で2,100万人の女性はまだ医療保険を保持していなかった。次の(1)黒人及びヒスパニックで健康保険がない女性の割合、(2)メディケイド拡大状況、(3)妊婦及び乳幼児の死亡率、(4)産婦人科機関や設備および女性の生殖健康に良好な条件が整っているなどの要因から分析した結果、最悪の州はオクラホマ、ルイジアナ、ノースキャロライナ州である。逆に、女性の健康問題で最も優れている州はバーモントである。

女性の健康問題に関する上記の要因に基づき、最良のグレードAの10州は、バーモント、ハワイ、デルウェア、コネチカット、ミネソタ、マサチューセッツ、アイオワ、オレゴン、ニュー.ハンプシャー、コロラドである。最悪のグレードFの10州は、テネシー、ミシシッピー、カンザス、アラバマ、インディアナ、フロリダ、テキサス、ノース.キャロライナ、ルイジアナ、オクラホマである。

結論として、女性の経済力向上の機会、リーダーシップを含む社会的地位の向上、および良好な健康管理の促進による3つのカテゴリーから、最も男女間の格差がない州のベスト1はメリーランド州であり、最悪の州はルイジアナ州である。ルイジアナ州の22%の女性は貧困ラインであり、メリーランドの11%に比較して2倍高い。以下、男女間の格差が最も少ない10州のランク、および最悪の10州のランクは以下の通りである。評価基準はAからFまでであり、男女間の格差が最も少ない最良の10州の評価はAであり、最悪の10州はFである。

男女間の格差が最も低い10州 男女間の格差が最も高い10州
1 メリーランド 1 ルイジアナ
2 ハワイ 2 ユタ
3 バーモント 3 オクラホマ
4 カリフォルニア 4 アラバマ
5 デルウェア 5 ミシシッピー
6 コネチカット 6 テキサス
7 コロラド 7 アーカンソー
8 ニューヨーク 8 サウス.ダコタ
9 ニュージャージ 9 インディアナ
10 ワシントン 10 ジョージア

*この調査は50州を対象にしていてワシントンD.C.は含まれていない。

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